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sWEet my LIFE

作者: おっ茶

小6の時に書いた作品ですυ


駄文だらけですが、読んでみてくださいね♪


では、どうぞっ☆

ここは、住宅街。その中でも、ひときわ目立つ、大きな家があった。

「お父さん、お母さん、行ってきます…。」

この家の住民、井上美鈴イノウエ・ミスズは、交通事故で、両親を亡くしている。

両親が残していったのは、遺産と、一人で住むには広すぎる、大きな一軒家。

だから美鈴は、寂しさを紛らわせる為、猫を一匹買っている。

「行ってくるね☆マリ、お留守番よろしく」

「んにゃあ!」

美鈴は高校1年生。親の事で頭がいっぱいで、中2の頃から、恋をしていない。


〜教室〜

美鈴が入って来ても、誰も話しかけてこない。

(やっぱり…今日も…)

美鈴は高校入学直後に両親を亡くし、用事がいっぱいで休みがちだった。

そして、友達を作りそびれてしまったのだ。

「次、移動教室だって!早く行かなきゃ理科の本田先生に怒られる!」

「行こ行こー!」

移動教室も美鈴は常に一人。

だが、美鈴はいじめられているわけでも無く、逆に、美鈴と友達になりたいと思っている人も多からずだが、いる。

だが、美鈴は超がつく程『口ベタ』で、それプラス、長い黒髪に整った顔立ち、クールな表情が、美鈴を、『近寄りがたい人間』にしているのだ。


ある日、美鈴はいつもの様に起床した。家の前のポストに新聞を取りに行った。すると、新聞の他にもう一通、手紙が入っていた。

その手紙には、『井上悠様』と、書いてあった。

だが、この家にはそんな人は住んでおらず、ましてや、両親の名前でも無い。

だが、美鈴はこの名前に覚えがあった。

クラスの男子、井上悠イノウエ・ハルカだ。

悠は美鈴と同じく、友達を作りそびれ、いつも一人で本を読んでいる。視界にも入らない様な、暗いヤツ。


美鈴はみじたくを終え、スクバのポケットにその手紙を入れ、学校に向かった。


〜教室〜

やはり、誰も話し掛けて来なかった。美鈴は

『手紙を渡すぐらい…』と思っていたが、ここに来て、自分の不器用さを思い出した。

「あ、あ、あの…あのさ、てて、て、手紙が、」

「ん?どうしたんですか?井上さん。」

「こ、これ!」

美鈴は、手紙を悠に投げつけ、急いで廊下に出て行ってしまった。


(あぁ…。やっちゃった…。)

美鈴はひどく落ち込んだ。

(でも、落ち込んでもしょうがないし…)

美鈴はドキドキしながら、教室に戻った。


〜教室〜

美鈴がドアを開けた。すると、クラスメートの声が飛びかった。

「井上って、井上の事好きなのか?」

「さっき井上にラブレター渡してただろ!」

二人共、名字が一緒な為、よく分からない言葉を浴びせられた。

美鈴は何も言えず、男子達を見つめた。

「ひいぃィ!ご、ごめんなさい!」

美鈴は睨んだつもりでは無かったのだが、見た目の関係上、他の人には、美鈴が睨んでいる様に見えるのだ。


〜翌日〜

今日も、声を掛けられない…と、思っていたが、クラスの女子から声を掛けられた。

「井上さんって、クールな感じかと思ってたけど、恋する乙女なんだね!」

「あのさ、美鈴って呼んでいい?」

この二人はクラスメートの遠山奈津子トウヤマ・ナツコと、杉本ちあき(スギモト・チアキ)だ。

「う、うん!いいよ!」

こうして、美鈴に友達が出来た。

「そういえば美鈴、さっき井上に、手紙投げつけたじゃん?謝んなくて、大丈夫?」

美鈴はハッとした。

そして、責任感の強い美鈴はこう思った。

『人様に、物をぶつけておいて、謝らないなんて…。最低!!』…と。

「井上君って、今、どこにいるかわかる?」

「う〜ん、文芸部の部室じゃない?」

「そう。ありがとう!」

美鈴は一階の文芸部部室まで猛ダッシュした。


〜文芸部部室〜

『ガチャッ』

「井上君!ごめんなさい!」

「・・・。」

悠は唖然とし、返事が出来なかった。

「いいよ、別に。それに、『手紙』。ありがとう。」

初めて見せた悠の笑顔に美鈴は、ときめいてしまった。

ふと、美鈴はある事が気になった。

「井上君。文芸部の部員は?今日は来てないの?」

「・・・。部員は僕だけなんだ。」

「…そうなんだ。私は本、嫌いじゃないけどなぁ。」

その言葉を聞いた悠は、片付いた机の引き出しから一枚の紙を出し、美鈴に差し出した。

「よかったら。」

それは、白紙の『入部届』だった。



〜4日後〜

「失礼します…。」

「あ、ありがとう!来てくれたんだね!井上さん!」

「う、うん…。ひ、暇だったし。」

「あのさ、井上さん、入部するなら、入部届を…。」

「あぁ、持ってきたよ。…はい。」

美鈴は悠に、入部届を渡した。

「君が入部してくれて、嬉しいよ!ありがとう!」

「そんなに喜ぶ事かなぁ?」

2人は次第に、自然に会話できるようになっていた。



ある日の事。

美鈴はいつものように、文芸部の部室に向かった。


「ちわっ!」

「こんにちは。」

「今日もいっぱい本読むぞ〜!」

「はい。頑張ってください!」

軽い会話をしたあと、美鈴は本棚から、本を選んだ。

そして本を手に持ち、悠の隣の席に座り、本を読み始めた。

(おぉ?この本、意外に面白い!)

美鈴は、『本が大好き』という訳では無いのだが、気の向くままに、文芸部に入った。

(ん?なんだ?この漢字。『憤慨』って、なんて読むの?)

美鈴は考え過ぎて、ページをめくる手が、止まってしまった。

「『ふんがい』。」

「…えっ?」

「ほら。」

悠は開いた辞書を美鈴に渡した。

よく見てみると、ある単語に赤ペンで線がひいてある。

その単語は、『憤慨ふんがい』。

「ありがとう。」

「どういたしまして。」

美鈴が本を読み進めていると、悠が言葉を発した。

「…美鈴。」

「えっ?」

「いや、あの、名字が一緒だから、呼びにくいし…。あの、その…、や、やっぱり、今の忘れて!」

「悠!」

美鈴は思わず呼んでしまった。

「わ、私、嬉しいから、『美鈴』って、呼んでいいよ、悠!」

美鈴は真っ赤だった。美鈴は恥ずかしくなり、下を向いてしまった。

「あ、ありがとう。美鈴…。」

美鈴が顔をあげ、悠の顔を見てみると、悠の顔も赤くなっていた。

2人はお互いの顔を見て、笑ってしまった。



「あのさ美鈴!」

ちあきが美鈴に話しかけたので美鈴も「なぁに?ちぃちゃん。」と返した。

「美鈴ってさ、井上の事、好きなの?」

「・・・。」

美鈴は黙ってしまった。

「やっぱ、好きなんだ!」

「す、好きっていうか、気になるっていうか…」

「何何なぁ〜に〜?何の話?教えて!」

奈津子も話かけて来た。

「なっちゃん…。」

「なんかさ、美鈴が井上の事、好きなんだってさ!」

「へぇ〜!最近いい感じだしね!」

「・・・。」

美鈴は再び、黙ってしまった。

恥ずかしい気持ちもあるがそれ以上に、嬉しい気持ちでいっぱいだから、にやけてしまわない様、下を向いているのだ。



〜文芸部部室〜

「文芸部、『小説制作プロジェクト』、スタート!!!!!!!!!!」

「・・・はっ?」

「その名の通り、僕らが『小説』を、書くんだよ。」

「えぇ?!私が?!無理無理無理!私、小さい頃から、作文とかダメだったし、センス無いって!」

「あのね、美鈴。」

悠は椅子に座った。

「僕、美鈴が嫌なら、させたくないんだ。だけど、美鈴のペースで進んでいけばいいんだし、チャレンジしてみない?」

美鈴はその優しさに心を動かされた。

「うん、分かった。私、書いてみる!!!」


その夜、美鈴は家で、小説を書き始めていた。

「えーっと…。次、どうしよう…。」

美鈴はなかなか上手に書けなかったが、悠の笑顔を想像すると、なぜか自然と、書けるような気がした。




ある日、いつもの様に、部室で2人で、小説を書いていた。

「悠が書いてるのって、冒険ものだよね?ちょっと読ませて?」

「じゃあ美鈴のも見せて」

「そ、それは…」

「じゃあ月末にお互い見せ合いっこ!」

「・・・約束ね!!」

実は美鈴は、自分と悠をモデルにした、ラブストーリーを書いていた。

『小説の中だけでも…』

こう思い、美鈴は物語の結末を『2人は結ばれた』と、書きたいと思っている。

(頑張るぞ…!)

美鈴はいつの間にか、小説を書くのが、楽しみになっていた。




美鈴はいつもの様に、部室で小説を書いていた。

しかし悠は、いつまでたっても、来なかった…。



〜翌日〜

「昨日はごめん!用事があって…」

「そっか。」


この日からも、悠は時々、部活を休んだ。


そんな状況でも美鈴は、小説を書き続けた。



美鈴の小説が完成した日、悠が学校を休んでいた。

美鈴は心配になり、小説を持って、放課後に悠の家を訪ねた。

しかし留守なのか、応答がなかった。



次の日も、悠は学校に来なかった。

美鈴はその日も、悠の家に訪ねた。

『ピンポーン』


やはり応答がなかった。

「あの、井上さんに用があるんですか?」

悠の隣の家の住人が話しかけてきた。

「はい。そうですけど…」

「井上さんだったら、さっき、『引っ越しするから』ってタオルセット持ってきましたよ?」

「!…それ…、本当ですか?」


美鈴は駅に向かった。




「悠…!」

美鈴が見つけた悠は、改札口を通る前だった。

「美鈴…。」

「なんで、言ってくれなかったの?」

「・・・。頑張ってる美鈴を見ると言えなかった…。ごめん…。」

「…ほら!小説読んでよ!」

「…今は読めない。」

「・・・。」

「今の僕には、美鈴の小説を読む資格無いんだ。」

「・・・。」

「だから、いつか戻って来て、読むよ。必ず会えるから…。」

「…必ずねっ!。」

「sweet my lifeか…。」

「いいタイトルでしょ?」

「うん。楽しみにしてる。」


こう言って、悠はホームへ消えてしまった。



『好き』は言えなかったけど、心の中は嬉しい気持ちでいっぱいになった。






たとえ1人でも、一生懸命歩いて行くよ。


だから見ててよね?





『sweet my life』









どうでしたか?


私は銀魂の小説も書いてますので、そちらも是非ともご覧ください!!


コメント頂けると、幸いです^^

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