邪竜を倒して10年眠った俺、呪われて魔法が使えないけどスローライフは無理でした　　　呪われし俺に残った最果ての術、それでも世界は俺を手放さない。

かつて最強の魔法剣士と謳われた俺は、古の邪竜との死闘の末、人類の存亡をかけた戦いに勝利した。
だが、その代償として“魔法”という力の根源を失い、呪われたまま深い眠りにつく――。

目を覚ましたのは、それから10年後。
世界は滅びきってはいなかったが、未解決の問題と新たな混乱が人類を蝕んでいた。
しかも俺は、魔法を失った代わりに、世界で唯一の“呪法使い”となっていた。

スローライフでも送れるかと思ったのに、弟子たちは妙に成長していて、なぜか言い寄ってくるし、
各地でトラブルは絶えず、またしても「世界の命運」を背負わされそうな気配……。

頼むからもう、俺に平穏をくれ――。