「素敵な特集になるよ~。」
「あなたの他にも美崎に杏実、そして奈賀と~矢萩さんと私。…後で、見てみて…。」
五月に話し掛ける瑞樹。
「あ~。はい。分かりました~。では…。」
五月、瑞樹に敬礼するように頭に右手を…。
「若、しっかりと…頑張って。」
瑞樹。
若、
「はい。」
そして局の中に瑞樹、健之の席に近づき、
「はい、矢萩さん…これ…。」
健之に封筒を…。
そして、
「奈賀~ホイ。」
奈賀、
「はい。…えっ…???」
「美崎は…いないっか…。」
健之、奈賀、
「編集長~~。これ…???」
「うん。スープルからのパーティの招待状。」
健之、奈賀、
「パーティ…の…???…招待状…???」
健之、
「はて…???」
麻布セントラル・ムードのショップは都内に1店舗。
ビルの中のテナントではなく、独立した建物になっている。
いずれはアメリカ、ニューヨーク以外にも、日本と中国にも店舗を…と言う、
日本名、麻亜羅比沙子がセントラル・ムードを立ち上げた時点から、
日本は東京都内の土地と物件をリサーチしていたのである。
そのショップとあちらこちらの屋外やスタジオでの取材と撮影が進む。順調に…。
夕美子と信玄、そして抜群のセンスでの由香里とルイとで、
麻布セントラル・ムードの特集記事が取り組まれた。
しかも、それは…意外にも異例のスピードで…。
夕美子、
「由香里~、ルイさん。ありがと。素敵な特集になるよ~。」
由香里、
「さすがに夕美子ね~。こちらこそ、ありがと。それに、信玄ちゃん。お疲れ様~。」
「くく。もう~ちゃんだもんね~信玄公~。かかか。」
「だ~って、可愛いから仕方ないよね~。信玄ちゃん。」
「いやいや…、とんでもない。着いて行くのが精いっぱいでした。勉強になりました~。」
信玄。
「とにかく頑張った、頑張った。はは…。」
夕美子。
そして、パーティ当日。
「まさか…、この老いぼれも…こんな場所に招待されるなんてな…。なぁ~ワコウ~。」
洋造。
「でも洋造さん、新條さんや與門さんたちも一緒なんですから…、気楽…と言えば、気楽ですよ。」
パーティ会場のホテルの前で…、和弘。
「まっ。それが唯一の…救いか…。かかかか。」
そして、ロビーに着けば、
「よ~。もう~来てたか…。」
「ふん。ちゃんと来るか心配でね~。」
夕美子。
「けけ。…てやんでぃ。よっ。信玄。」
信玄、
「はい。」




