表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/233

手を握って…。 vol.092 「世間様にご挨拶するパーティ。」

「多分…、これからも…素敵なお付き合いになるかと…。」

笑顔で由香里。


「えぇ。是非そうお願いしたくって…。」

ルイ。


洋造、和弘、封筒の中からカードを出して見て、

「パーティ…の招待状…。」


「えぇ。日本に来て、初めて、麻布セントラルムード、世間様にご挨拶するパーティ。」

洋造と和弘を交互に見ながら由香里。


「そのパーティに、是非、マスターと高梨さん。お迎えしたいの…。」

ルイ。


和弘、

「マーラさん…。」


「雑誌ブリリアントを紹介してくれたご縁です。夕美子ならやってくれるって…、先日、彼女の顔を見て確信しました…から。」

由香里。


洋造、

「ありがとう、ございます。…ただ…。」

そう言って頭を掻きながら洋造、

「こ~んな老いぼれが、こんな…豪華なパーティに…。とても、とても…。恥ずかしい限りで…。」


「…と、思うでしょ。でも…、マスタ~~。もしかしたら…かな~り…勘違い…されているかと…。」

ルイを見ながら由香里。


「えっ、え~~???」

洋造。


「至ってリラックスできるパーティです。そんな…豪華なんてやってたら、逆にこっちの方が疲れちゃう。ご心配なく、もの~すごい、カジュアルですから…。ふふ。」


洋造と和弘、

「へっ…???」




そして、和弘の作った料理を食べながら由香里、

「うんうん。おいっしい~~。これ…高梨さん…???料理…上手~~。」


「うんうん。もしかしたら…私…日本で食べたので、ここ、3本指に入るかな~~。」

ルイ。


「いやいや…そんな…。褒めすぎですよ、おふたりで…。」

照れながら和弘。



ドアが開いて、

「うん。まぁ~一年に一度だからね~。」

與門。


「そっか~~帆香の誕生日か~。私も…ご無沙汰してるもんね~。」

夕美子。


そしてふたり揃って、カウンターに顔を向けて、

「おじちゃ…。…ん…???」


洋造、

「おぅ~、いいとこに来た~~。」


「こんばん…。」

夕美子。


その声に目の前の女性ふたり、後ろを向いて、

「んふ…、夕~美子~~。今晩は~~。先日はどうも~~。」

右手を振りながら由香里。


その隣でにこやかにお辞儀をする女性、

「今晩は。初めてお目に掛かります。ルイ・マーラと申します。」


夕美子、

「う~わ、ビックリ~~。来てたんだ~~。」


隣で與門、

「こんばんは…って…、夕美子…???」


カウンターの中で和弘、

「凄い。與門さんがふたりいるみたいだ。」


残念ながら、その和弘の声はバックで流れるBGMが被り、夕美子たちには聞こえない。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ