表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/233

手を握って…。 vol.071 「Ms floral(ミズ・フローラル)」

5年と言う歳月の中で由香里は、ヒサコから紹介されてある男性と結婚している。

ヒサコの理解者のひとり、茂木悠宇(もてぎゆう)パタンナーである。

そして、ニューヨークで立ち上げたファッションメーカー、「セントラル・ムード」立ち上げ早々、

ニューヨーカーから絶大なる支持を得る事になる。

その中でもブランドとなる、「セントラル・ムード」は、販売からわずか一週間で完売になる有様。


そしていつしかその人気が海外を渡り、

遂に6年目にして日本上陸となった訳である。その際にアメリカから日本に戻り、

ファッションメーカー、「セントラル・ムード」として立ち上げた会社が、

麻布セントラル・ムードである。


ニューヨークでは話題沸騰となったブランドの、「セントラル・ムード」と共に、

日本では、日本人に受け入れやすいファッションをとイメージされたブランドが、

「Ms floral(ミズ・フローラル)

このブランドでモデル、そしてファッションデザイナーとして、

またマーケティングまでも熟すとされる人物が、ヒサコの娘でもある、ルイ・マーラ(麻亜羅瑠偉)である。





「まさか…。そんな過去があったなんて…。いやはや…凄い。」

夕美子。


「ふふ~ん。」

由香里。


「あ…の…、由香里がね~~。」

「…って、まだ言うか、夕美子~~。」


「かかか。ごめん、ごめん。」

「な~んだか…凄い縁だよね~~。與門からMs floral(ミズ・フローラル)って聞いてピンと来なかったけど…。たちまち完売なんて凄いよね~~。」


「でも…、まだまだ日本ではこれから。まだ産声挙げたばっかりだし。…確かに、ネットでは注目は…集めていると思うけど…。それだけじゃ~~。」

「そうだよね~~。ふと、目に留まる場所に、そのものがあると言うイメージも大切だもんね~~。」


「だから…。ルイと一緒に探してたの。」

「なんだか、その…、ヒサコ・マーラにも…会いたくなってきたよね~。ねっ、信玄。」


信玄、

「……。」


「あんた。何さっきからデレーっとしてんのよ。」


その夕美子の声に信玄、

「はい!!!…あっ。…すみません。」


由香里、

「くくく。面白~い、上杉君だっけ…。今後とも、よろしく。」


「あ~~。はい。こちらこそ。よろしくお願いします。」

上ずりがちの声で信玄。


「かっかっかっか。ほら、シャキッとして、信玄。」

信玄の背中をドンと叩く夕美子。


「はい~~。」


くすくすと笑う由香里。

「じゃ、頼むよ夕美子~~。」


「うん。分かった。任せて。」






ベルモンドのドアが開いて、洋造、

「はい。いらっしゃ…。おや…。こりゃこりゃ、またまた…。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ