表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/233

手を握って…。 vol.069 チーフディレクター、茂木由香里。

「だって、自分だって、大学時代は冴えなかったって分かってるもの。勉強そっちのけで…。絵ばっかり描いてたもんね~~。」

由香里。


「あ…、あの…。」

何かしら、全く存在感がなくなっていた信玄。


「あっ。ごめんなさい。」

笑顔で由香里。

「いきなり8年振りで再会して、思わず、テンション上がったわ。」


「そうだよね~~。それくらい…、なるよね~~。全く…、大学時代のあなたは何処へやら。」

夕美子。


「何だか…、編集長に…、似てる。」

ポツリと信玄。


「あっ、そっか~~。…そう言えば…、與門に似てる。…って…、ワコウちゃん、言ってたわ。うん、うん。言われてみれば。…中々どうして~~。出来る女って感じ。うん。」

腕組みしながら夕美子。


「初めてお目に掛かります。麻布セントラル・ムード、レディース部門のチーフディレクターをさせて頂いている茂木由香里(もてぎゆかり)と申します。」

丁寧に信玄に挨拶をして。


「桜華の編集局、ブリリアントの上杉信玄と申します。」

こちらも丁寧に由香里に挨拶をして。


その瞬間、由香里、

「えっ…???」


夕美子、

「あ~~、いい、いい。由香里。名前、そのまま受け止めて。はは、素敵な名前でしょ。滅多やたらにいないわよ、うん。」


「うん、うん。確かに。凄い名前。」


「それにしても…。」

夕美子。腕組みしながら…。


「…ん…???私…???」

由香里。


「何が…、どうなったら、そうなる…???」


「ふ~~ん。…まっ、好きな絵が…講じて…、こうなった…。…ってね~~。大学卒業してから、日本脱出しちゃったから…。」

と言いながら、舌をペロリ。


夕美子、

「はぁ~あ…???」



この茂木由香里、ファッションデザイナーの棚部真理恵を母に持ち、

そして姉が棚部優理香である。

事実上、母親の後継として今もファッション界で活躍している。


そしてこのふたりの女性を娘として持つ父親が、

棚部真理恵の夫である棚部賢也(たなべけんや)

「MARIE TANABE Marriyell(マリエール)」の副社長である。


元々棚部真理恵のマネージャー的存在が、

時を経て真理恵との結婚を機に「MARIE TANABE Marriyell(マリエール)」を立ち上げている。


そして、この茂木由香里が、後々、與門煌と共に、

夕美子には深い関わりとなっていく人物でもある。




チーフディレクター、茂木由香里。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ