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手を握って…。 vol.064  「何、鼻歌…???」

小坂の表札、玄関を開けてそして台所に。

洋造が朝食の準備。


「よぅ、おはよう。帰ったか。」

「おはようございます。起きてましたか…。僕やります。」


「ん~。そうか。…じゃ、頼むかな…。」

「はい。」


冷蔵庫からウーロン茶のペットボトルを取り出して、

「ん~~、ワコウ~。何か良い事あったか…???」


和弘、そんな洋造の声に、

「えっ。いいえ~~。」


「くくく。おめぇ…、嘘つくのが下手だね~~けけけ。顔に書いてあるぞぃ。」

「えっ…???ははは、強いて言えば…。また振られました。」


「ん~~???」

「公園で休んでいたら可愛いプードルと一緒のご婦人。僕に全く目も呉れずに目の前を通り過ぎる。」


「はぁ…???お前、そんなご婦人…、趣味だったんか…???」

「いえいえ。ワンちゃんですよ。全く無視されてましたね~。ご婦人は申し訳なさそうに僕にお辞儀をして。」


「かかか。犬には嫌われたか~~。いい若ぇもんが~~。」



片や、

「さてと、朝ご飯。」

着替えて朝食の準備をする夕美子。


欠伸をしながら、

「おはよう~~。」

倫洋。


「…ん…???何、鼻歌…???」

「ん~~。はい、おはよ。…何か言った~~???」


夕美子の顔を横から覗いて…、

「姉ちゃん…。何か…あった…???」


そんな倫洋に、

「へっ…???…いや…。な~にも…。どしてよ…???」


「…いや…。いつも…鼻歌なんて、歌わない人が…。」

「うそ。…んな事…ないでしょ。」


「いん~~や。いつもは…。…な~んか…???」

「はいはい。どうでもいいけど…、顔…洗う~~。」





忙しく時間が過ぎて行く編集局。


「あっという間の、お昼だね~~。」

夕美子。


與門、会議から戻って、

「さて、お昼、食べますか~。夕美子~~。」


「あいよ~~。」



「しっかし、驚いたね~~。」

エレベーターの中で與門。


「何が…???」

夕美子。


「Ms Floral(ミズフローラル)ってブランド知ってる…、夕美子~~???」


「いや…。全然…。」

首を横に振りながら…夕美子。


「だよね~~。あんたが知ってれば、私だって知ってるはず…。」

「ふん。」


エレベーターを降りてそのまま玄関から外へ。

いつも通っている洋食屋さんに行くつもりが…。


「わっ。何この行列…???」

與門。


「う~~っわっ。移動販売。…って、何~~、心~。真奈香~。はぁ~~。康太…。」

夕美子。


心と真奈香、そして康太、美味しそうに移動販売のメニューを食べている。

そして3人共に、Vサイン。

「ニッ。うんま~~。」


しかも他の編集局の面々も列の中。


與門、

「あらあら…。何と、杏美ちゃん、忍に五月。」


五月が與門と夕美子に気が付き、お辞儀を…。

五月が後ろに並ぶように促すが…。最後列を見ると…。


與門、夕美子、顔を見合わせて…、

変顔。

「な~~がっ。…無理だわ…。かかかか。」







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