手を握って…。 vol.061 「言葉って…、人の容姿…、関係ないからね~。」
「まだ…あんな感じの…ライターさん…、いるんだね~~。…って言うか…。ねぇ~康太~。ライターだよね、あの女性の人…。」
真奈香。
そんな真奈香に、
「…だと…思いますよ。でも…なんだか…、かなり疲れている…風でしたよね。」
「…でも…、まぁ…、良い事したね~康太~~。」
與門。
康太、
「はい。ありがとうございます。」
「いろんなライターさんか…。いるんだろうね~。言葉って…、人の容姿…、関係ないからね~。当然、年齢も関係ないと…私は思うけど…。」
夕美子。
「ウチの…どこかの編集局の…ライターさんなのかな~。」
亜季。
「さて。信玄~~。」
信玄、その夕美子の声に、
「はい。頑張ります。」
康太と真奈香、
「…ん…???」
「麻布セントラル。姉貴殿と信玄…任されちゃった~~。」
心。
康太、
「おっと~~。や~り~。信玄~~。」
真奈香、
「わお。へぇ~~え。」
アシスタントの女性に案内されて外の風景が見えるブースに案内されての健之と奈賀。
数分後にそのブースに入ってきた女性、
「はい、吉田さん。いつもお世話様です。」
Soupleの広報室長棚部優理香である。
「お世話様です。棚部室長。今日は…。」
奈賀。
優理香、
「こちらね、新しい編集デスク。…矢萩…さん…って、言ったかしら…。」
健之、
「初めまして、ソフィアの編集デスクとして新しく、着任させて戴きました、矢萩健之と申します。」
名刺を差し出しながら健之。
「初めまして。ご丁寧にありがとうございます。あらためて、Soupleの広報室長棚部優理香と申します。今後とも、お見知りおきを…。」
優理香。
「室長。また新しいの…、リリースって…。」
奈賀。
「えぇ。だから今回は…奈賀ちゃん、頼むわね。」
そんな優理香の声に奈賀、
「はい。ありがとうございます。」
そして健之を見て、
「ねね、デスク。棚部優理香さん。デスク…知ってるかな~。あのファッションデザイナーの棚部真理恵先生の長女。だから、このSoupleって、MARIE TANABE Marriyellのブランドでもあるのよ。」
そんな奈賀の話に、健之、
「しっかりと…チェック済みですよ、MARIE TANABE Marriyellうん。」
「おや…、嬉しいですね~~。こんな素敵な殿方にも…チェックされてるなん…。…あら…、禁句ね。こういうの…。」
クスリと笑う優理香。それに便乗して笑う奈賀。