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手を握って…。 vol.005  「先生…、新條さん、追っ掛けるそうです。」

新宿のホテルを出て、既に高速に乗っている黒のBMW。

「先生…、新條さん、追っ掛けるそうです。」

助手席で古家並木。ファッションデザイナー、牧田敦子のマネージャーである。


後部席に乗っている牧田敦子。

「ふ~ん。そぅ…。…ふふ…。」




20分後、こちらもようやく高速に乗ったタクシー。


「さ~て。運転手さん、頼むよ~。黒のBMW、ナンバーは…………。」

夕美子。


「あいよ。ここまで来たら、任せな。向こうさん、先に高速、乗ってんだろ。」

「えぇ~。とっくに。」


既に時計の針は午前7時30分を過ぎている。


スマホに着電。

「夕美子、今…何処…???」

與門である。


「やるっきゃないでしょ。もう幕張の手前まで来てる。」

「うん。」


「まさか…。パリまで行けってんじゃないでしょうね~。」

「ざ~んねんながら、そこまでは経費じゃ無理。ポケットマネーでお願い。」


「その前に、パスポート…持ってないっつうの~~。」

「ふふ…。頼んだよ。相棒~~。」


「おぅ。與門~~。高くつくぞ~~。」

「おまえさんのためならね~~。どこまででも、お供しましょ。」


運転手、

「見えた!!!」


與門、

「ふふ…、その声。」


夕美子、

「さっすが~~。ダンディ~~。わっほ。與門、じゃ、切るよ。」


「おぅ。」




ドライバー、

「先程から、あるタクシー、後ろ、離れませんね~。」


古家、

「追い付きましたか…。」


牧田、

「……。」




午前11時05分。成田からパリに向かっての直行便、離陸。


機内で牧田、資料を見ながら、

「並木~~。與門に、例のワイン…お願いね~~。」


古家、

「はい。もう既に…。」


マストアイテムのファッションサングラスを掛けながら、

「いいコンビだわ…。」




スマホを耳に、エスカレーターを降りる夕美子。

タクシーに乗り込んで、

「ダンディ~、東京まで、帰りま~す。」


「はいな。」





ファイルを片手にドアを開けて廊下に出る衣川康太、

「あ~、新條さん、お帰んなさい。」


「おはよ、康太~。」


そして編集局に入り、

「おはよ~~。」


右手を高く挙げて亜季、

「おつかれさま~~。しっかし…まぁ~。やってくれるよね~牧田~~。」


「今をときめくファションデザイナー。…だもんね~~。」

向かい席の副嶋真奈香。


「振り回すよね~~。」

その隣の、雪心。


「それでいて…。堂々としている。…ってね~~。」

亜季の隣で亜季のパソコンの動画を観ている澤木美紅。


駆け足で入ってきた上杉信玄、

「あっ、お疲れ~っす、デスク。…っと…。」

机に書類を置いて、向かった先…。





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