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手を握って…。 vol.045  「少し見て行きな。勉強になるよ。」

凡そ45分後、忍のいる撮影現場。

数名いる撮影スタッフの中に忍、クライアントの人と話しながら…。

ガーデンの中でワンピースを着用して様々なポーズを取っているモデルにカメラのフラッシュ。

そしてスタイリストたち。


後ろから若、

「お疲れ様です、忍さん。」


忍、

「あぁ~若、ありがとう、お疲れ。」


「これ…、頼まれていた資料…。」

「OK~ありがと。あんたがいて助かった。」


そしてクライアントに封筒を渡して。

それを開けて資料を確かめるクライアントの谷崎、

「確かに。」



「若、時間ある…???」


その忍の声に、

「えぇ…。少しぐらいなら…。」


「うん。少し見て行きな。勉強になるよ。」


若、

「はい。」




ブリリアントと比べて、ソフィアの読者層は、多少なりとも年齢層が高い。

比較的ブリリアントの方は20代から30代までの読者が圧倒的。

けれどもブリリアントはゆっくりと、しかも着実に40代までの読者も増え続けていた。

そしてソフィアに至っては30代から50代までもがファン層が増え始めていた。

つまりは、働きながら、そして子育てをしながらも女らしく毎日を生きたい、

と言う女性を演出したいイメージのソフィアに、妙齢女性のファンが多い。

その演出をしっかりと表現できる編集者がソフィアのそれぞれの編集者たちである。


30代の編集者が多いソフィア。けれどもそんな中で若は若輩ではあるが、

内気な性格を直すためにも自ら従姉の瑞樹に、

「編集の仕事を教えてください。」と、申し入れたのだった。





編集局に戻ってきた杏美、

「あれ…若は…???」


既に自分の席に着いていた五月、

「忍の現場~~。」


「はい…???」


カップにドリンクされたコーヒーを注ぎながら、

「忍の忘れ物を届けに行った…らしい…。ふふ。」

奈賀。


杏美、

「ふ~~ん。」


そしてスマホを持ちながら局に入ってきた美崎、

「うん。分かった~~。今、着いたから確認する~。うん。じゃね~~。」

そして自分の席に着いて、健之の顔を見て、

「デスク~~。この前応募してきたライター、どんな感じでした…???」


健之、

「ん~~???」


そして後ろの瑞樹に振り返り、瑞樹、にっこりと顔を左に。


健之、

「…と言う事で…。さすがは柿本さん。」


美崎、

「サ~ンキュ。ニッ。」

そして舌をペロリと。



「じゃ、行ってきます、デスク。」

亮輔。


健之、

「お疲れ~。」


亮輔、取材である。





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