手を握って…。 vol.041 「うん。私も同じ。」
「うん。私も同じ。」
カクテルを飲みながら心。
「私も…今のメンバーじゃなかったら、絶対嫌。…編集長なんて、私と5つしか違わないのに、お母さんみたいだもん。それに、完璧にデスクなんて、私のおっきなお姉ちゃんだもんね~~。」
そんな心に、
「えっ!!!私…心と血~…繋がってないけど…。」
夕美子。
心、
「おぃ。」
「かかかか。言われてみれば、煌~は、しあわせもんだ~なぁ~。実に。」
洋造。
夕美子、
「うん。私もそう思う。」
「はは。良いですね~~。人は宝。そして、磨けば、もっともっと光り輝く宝。そんな宝たちに、僕も…、応援させてもらいます。」
ポツリと和弘。
夕美子、
「…ワコウ…ちゃん。」
洋造、
「ふふ…。」
夕美子、
「うん。お願い。」
「そう~ですか~。矢萩さん…。ご結婚は…まだ…。」
いきなり洋造。
その洋造のいきなり声に健之、
「えっ…???えぇ…はい。」
「どうだい、うちの箱入り娘は…???」
夕美子の顔を見ながら洋造。
その洋造の声に健之、
「はい…???箱…入り…娘…???」
と、言いながら、右左見て。
「えっ…???え…え…???」
心、
「ぷぷ…。」
「そこであんたは笑わない。」
ぶすっとしながら夕美子。
健之、
「えっ…???あの…、マスター…。箱入り…娘って…???」
洋造、
「ほれ…、あんたの左にいるよ。」
「僕…の…左…???…って…、雪…さん…???」
と、言われて、ゆっくりカウンターの端を両手で掴んで体を後ろにずらす心。
必然的に健之の目に入るのが…。
「えっ…???うそ…。新條…デスク…???」
仏頂面をしながら夕美子。
心、体を戻して、
「そ~のとおり~。」
健之、
「うそ。うそうそうそうそ。まさか…、新條さん、結婚…???」
そんな健之の声に心、右手を振り振りして。
健之、
「はぁ~~あ…???」
「まっ、そんな訳でな。」
腕組みして洋造。
「う~~っそ。てっきり…、結婚してると…。えぇぇぇぇぇぇ。」
夕美子、
「悪ぅ…ございましたねぇ。」
「あっ、いえいえいえ。別に…そんなつもりじゃ…。いや…、失礼。」
心、口をすぼめて、目をパチクリ。
「ふふ…、矢萩デスク~。因みに…ですけど…。新條デスク以外は、全員…、いらっしゃるようで…。」
小声で若。
夕美子、
「わ~かちゃ~~ん。」
「あ…ははは。すみません。」
健之、
「へぇ~~。そう…なんだぁ…。」