手を握って…。 vol.039 「見たところ…、ご結婚は…???」
若、心、そんな洋造の声に、洋造を見て。
「見たところ…、ご結婚は…???」
にやりと洋造。
いきなり夕美子、
「ぶっ。」
和弘、そんな夕美子を見て…。
「ま…、まさか…、このタイミングで…。それ…言う…おじちゃん…???…しかも…。矢萩デスク…、ここって…初…めて…???」
心。
健之、
「えぇ…。若ちゃんから連れてきてもらって…。初めて入りました。…ね。」
にっこりと笑いながら…。
洋造、健之の顔をにこにこと見ながら、
「すぃあせんね~。」
頭を撫でて…。
「いえいえ…。な~んだか…、凄い良いお店ですよね~。僕も…時々…、寄らせてもらって…。」
にっこりと健之。
「どうぞ、どうぞ。こんなあっけらか~んとした店ですけどね~。」
「どういう意味よ~~???んじゃ、私らもその、あっけらか~んとしてるって訳~~???」
仏頂面して夕美子。
「あっ、こりゃ、また、失礼いたしぁしった。」
「わぉ。植木等。」
いきなり健之。
「おやおや。矢萩さん、ご存知で…。」
「えぇ。良く家の親父が、真似してましたから。お袋に…。」
夕美子、心、
「スゴッ。」
「お呼びじゃない。はい。お呼びじゃないっすね~。こりゃ、また、失礼、致しましった。…ってね~。」
洋造の物真似のように。
その瞬間、夕美子、心。そして若も、
「ぷっぷ~~。きゃはははは。おっかしい~~。」
夕美子、
「へぇ~~。そうなんですか~~。知らなかった~~。ねぇ~心~~。かかか。」
いきなり心の左肩をペンと叩いて。
心、
「あた。」
そんな夕美子を見て心、
「ふふ…。デスク~~。」
にっこりと。
そんな心を見て、
「へっ…???」
夕美子、目をパチクリと。
そして、
「んんん。」
健之、
「んんんん。ん~。はい。結婚…。」
洋造、
「ん~~???」
「して……。」
心、健之の顔を見て。
健之、心と洋造、そして若の方を見て。
「………。」
心、
「いや…、矢萩デスク…。長いよ…。」
口を真一文字に閉じて。そして今度はタコみたいな口をして…。
心、
「やだ~~。」
健之の左肩をペン。
夕美子、
「かかかか。」
まだ続ける健之。
心、
「おぃ。」
今度は志村けんのような顔をして健之。
心、笑いながら涙浮かべて。
「わ~かった。わ~かった。かかか。お腹痛い。かかか。」
健之、
「しゅてましぇん。」
若、
「きゃきゃきゃきゃきゃ。はぁ~~。涙出てきた~~。」




