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手を握って…。 vol.232 「その席で、紹介する。」

「な~~訳でな、優羅ちゃん、俺んちに、引越してきたって訳だ。」

洋造、

「なになに。これがまた、綺麗好きで…。かかかか。康太、信玄…、惚れんじゃねぇぞ。」

けらけらと笑いながら洋造。


そんな洋造の声にいきなり顔を赤くさせる康太と信玄。

けれども、何やらにこやかにふたりを見つめる優羅。


與門と亜季、小声で、

「お~もしろく、なってきた~~ってか~。くくくく。」




その頃、ニューヨークでは和弘、ジャンから呼び出されていた。

そして同じように夕美子もニーラに呼び出されていた。


その内容が、

「パーティ…の…、招待状…???」


ジャン、そして、ニーラ共々、

「ワコウ、おまえたちふたりを…。」

「ユミコ、あなたがたふたりを…。」


そしてふたり共々、

「その席で、紹介する。」


ニーラ、

「そして、その後は、あなたたち、もう…籍…入れたら…???ユミコ~。あなたは、ちょっと、一生懸命、なり過ぎ。少しリラックスしなきゃ。ワコウもワコウだけど…。一言、忠告するけど、仕事のためだけに、ニューヨークに来たんじゃないからね~~。もっと、夢を持ちなさい。」



「…と、言われてしまった。ボスに。」

夕ご飯を食べながら目の前の和弘に。


その話に可笑しく笑いながら和弘、

「もしかして…、それって、同じ時間に言われたんじゃないかな…。俺もジャンに言われた。かかかか。」


「まっ、いいけどさ~~。ちょ~~っとね~。私らには…似合わないパーティなんじゃ、ないかな~~って…。」

「でも…、行かないとボスに怒られる…。」


「な~んだよね~~。でも…、嬉しいよね。みんなが、私たち、見てくれてるって思うと、しあわせだよ。」


そう言いながら、グラスを持って窓際に。

そして初冬のニューヨークの夜の景色を眺めながら、月を見て。


そんな夕美子の後ろで、夕美子を背中から抱き締めるように和弘、

「おやおや、綺麗なお月様。」


和弘に振り向き、和弘の唇に人差し指を押し付けて。

「さて、作るよ、赤ちゃん。」

そう言って、和弘の唇を自分の唇で覆う夕美子。


夕美子の体をきつく抱き締めて、そして夕美子の両手をまっすぐ上に、

セーターの裾を両手でゆっくりと持ち上げながら和弘。


和弘の唇を奪いながら自分の背中に手を回して、ブラのホックを外す夕美子。

和弘のシャツのボタンに指を掛けてボタンを全部外してシャツを脱がせる夕美子。

それでも唇は離れようとはしない。


そのまま夕美子は自分でパンツのファスナーを下ろして。

今度は和弘のジーンズのベルトを外す。


床に乱れるそれぞれの衣類。

やがてふたりの体が床の上で、静かに揺れる。





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