手を握って…。 vol.227 ランチを食べながらルーシー。
ランチを食べながらルーシー、
「ユミコ~~。昨日…、ボスから…何言われたの…???」
そんなルーシーに夕美子、
「ふ~ん。な~んともね~~。」
目を真ん丸くしながら口を一文字にして、
「お~こられちゃった。」
「かかかか。…って、事は~。あれか…。」
「ふん。ザッツライト。」
「ま~ね~。あんたも…34だからね~~。そろそろじゃないの~~。ワコウ~どうなのさ。」
「だか~ら~。ワコウにも話してさ~。ようやく…。」
「おぅ、おぅ、おぅ。」
「…で、昨夜、早速トライ。」
「おぅ、おぅ、おぅ。」
「…の…、はずだったんだ…けど~~。」
「ふん…???」
そして夕美子の口から出た言葉にルーシー、いきなり、
「ぶっ。はぁ~~あ…???かっかかかか。」
そして両手を叩いて、
「しっかし…、あんたらしいわ。…ってか、ユミコ~。あんた、勉強し過ぎじゃないのぉ~~。日本から来て、たったの2年弱で、出来過ぎだよ~。少しリラックスしたらどう~~???」
そんなルーシーの声に夕美子、
「ふん。同じ事…ワコウにも言われた~~。私だけの体じゃないんだからって…。」
「あったりまえでしょう~~。ワコウ~。ああ見えてかなり、あんたの事、心配してんもん。見ていて分かるよ~。若いのに、良くやってると思う~。」
「ふん。ありがたい限り。それにしても、ルーシーも、由香里みたいな事…言ってくれるね~~。」
「ふふ~ん。まね~~。それにさ。ベイビーが出来ても、シェフにしても、ウチのボスにしても、ヒサコにしても、しっかりと面倒見るって言ってくれてるんだもん。大船に乗ったつもりで~~。」
そんなルーシーの声に、
「あ~~い。肝に銘じておきま~す。さ~て。ワコウも…ボスに、おっこられてるかな~~。」
ルーシー、
「かかかか。ねぇ~~。」
レストランのテラス席にてコーヒーを飲みながらジャン・クロード、
席に近づいてきたブリスと和弘に、
「おぅ。」
ブリス、和弘、
「お邪魔します。」
「ふ~~ん。いい天気だ。」
世間話から始まり、料理がテーブルに、そして食べながら…。
「昨日、ヒサコと、ニーラに呼び出されてな。」
ジャン。
和弘、
「はい。」
「…って~~事は…、ワコウ、おまえ、ユミコに話…聞いてるよな。」
その声にブリス、何とも苦笑いをしながら…。
和弘、少し汗を出して…、小さな声で、
「…はい。」
「すまんが、俺に…恥をかかせないでくれ。」
その声にブリス、
「ぷっ。」
「ふたりの大御所的存在から囲まれては…、私も威厳が保てない。」
その声にまたまたブリスが、
「くくくくく。」
料理を食べながらジャン、
「笑い過ぎだ…、ブリス。」
ブリスをギラリと睨み、そしてウィンクをしながら…。
「ユミコは素晴らしい女性だ。」
そのジャンの声に、和弘、姿勢を正して、
「当然です。」
「そか。分かればヨロシイ。」




