手を握って…。 vol.215 亜季、和弘の料理を食べながら…。
亜季、和弘の料理を食べながら、
「ワコウちゃん。何か、ここ最近、味、凄い美味しくなったって…感じ…するんだけど…。何か…あった…???」
その隣で真奈香、美紅、
「うんうん。」
「今までとは何か、違う、美味しいんだけど…。なんか…、更に、美味しく、そして…、なんだか…上品…。私らの…、気のせい…???」
そんな声を聞きながら洋造、
「けけけけ。さぁ~な…。俺にもチンプンカンプンだ。」
「なんでおじちゃんも知らない訳~~???」
美紅。
「それに…なんだか…ワコウちゃん。顔…キリっとなったって…。おっかしいな~~。それも…気のせい…???」
真奈香。
信玄、
「でも…、ワコウさん…、もうすぐディナーショーあるから…。その準備も…。だから…かな~~。」
亜季、真奈香、美紅、
「あぁ~~。それそれ。それがあったか~~。」
「だ~よね~~。」
「でも…、それとも…なんか…。ちょい…。」
最後の美紅の声に和弘、
「ん~~~???はははは。」
「それよりさぁ。最近、若…、凄くない…???」
真奈香。
「うんうん。私もそう思った。物凄い、仕事…出来るよね。」
美紅。
「ねぇ~~。しかも…、副編集長、しっかりと…妹みたいに可愛がってるし…。」
今度は亜季。
「なんだか…兄と妹みたい。」
美紅。
そんな美紅の声に真奈香、
「えっ!!!!」
いきなり前に聞いた藪の言葉を思い出した。そしていきなり、
「うっそ!!!」
その真奈香の声に一同ビクン。
「びっくりした~~~。」
亜季。
「な~~によ~、いきなり真奈香~~。」
美紅。
「どうしたんすか~~???」
信玄。
真奈香、いきなり顔を赤くして、
「あっ、いや…。えっ…???…はははは…。」
そして真奈香、頭の中で…、
「…まさか…、あのふたり…。え~~ぇぇぇぇ。」
そして、
「マジか~~~。」
「それに、今の企画…、副編集長とタッグ…組んでるしね~~。」
亜季。
「ますます仕事出来ちゃうよ~~若は~~。信玄~~。」
美紅。
その美紅の声に信玄、
「わお。とばっちりだ~~。」
洋造、和弘、
「かかかかか。」
取材の帰り。車の中で健之、運転しながら、
「若ちゃん、良かったよ~。うん。」
若、助手席で、
「はい。ありがとうございます。副編集長がいてくれたので、助かりました。」
「いやいや、僕なんて、そんな、そんな…。」
「ううん。やっぱり…、違います。」
健之、
「えっ…???」
次第に鼓動が高鳴る若。
「副編集長…。」
健之、
「ん~~???」
少し汗を掻きながら、更に高鳴る鼓動の若、
「好きな…人…、いますか…。」
少し涙目になりながら。
健之、
「え…???」
「副編集長…、好きな人…いますか…。」
「えっ…???いや…。若…ちゃん…???」
いきなり、大きな声で若、
「私、副編集長、好きです。」
いきなり涙が溢れる若。
「わ…、若…ちゃん。」
「私…、副編集長が、新條デスク、好きな事…知ってます。」




