手を握って…。 vol.198 「ニューヨークの三つ星レストラン、ジュン・ジョルジュ。」
與門、
「ニューヨークの三つ星レストラン、ジュン・ジョルジュ。ヤングからシニア世代にまで、幅広く支持されており、そのティストは年齢層関係なく愛されている。しかも、メニューの見た目も美しく、食べる人への好奇心を誘ってくれている。オーナーシェフは、ジャン・クロード。2007年以降、毎年連続でミシュラン三ツ星を獲得している。」
夕美子、
「凄~い。」
「ニューヨークタイムズでも最高評価…。」
続ける與門。
夕美子、
「わお。」
「うそ。」
若。
「何々、若ちゃん。」
夕美子。
「六本木にもお店があるんだって。」
與門、
「うんうん。…ニューヨーク店で副料理長を務めた…。わっ。藤見朋花氏がスーシェフに…。」
そこまで読んで與門、
「就任…している…。」
その與門の声に面々…、
「え――――――――っ!!!」
洋造、
「…お…、おぃ…、ワコウ…。」
そんな洋造に和弘、
「えっ…。え…え…。…洋造…さん…。…新…條…さ…ん。」
そう言いながら夕美子、そして與門を見て…。
「凄~~い 、六本木にもお店…。」
若。
「とにかく、三つ星。ニューヨークの…、ジュン・ジョルジュ…か…。」
與門。
ボ~~ッとしている和弘。
夕美子、
「ワコ…ウ…ちゃん…。」
「……。」
上の空の和弘。
夕美子、もう一度、
「おぃ、こら。ワコウ~~。」
隣で若、
「わっ。」
與門、
「おほっ。彼女が怒った。」
洋造が右肘で和弘の左二の腕を突っつく。
和弘、
「あっ。あああ、はい。」
目をパチクリさせて、
「やっと…思い出しました。その…藤見…朋花…さんって言う人。與門さん…ほら。」
與門、その和弘の声に、
「うん。何となく、私も顔…うっすらと…思い出した…、ような…。」
「…で。どうする…???…ワコウちゃん…。」
和弘、洋造の顔を見ながら…。
洋造、
「…って。会って、話し…聞いてみるしか…。何なのか、さっぱり分からねぇ。いっつも来てくれている…お客さん…でも、ある訳だ。」
與門、
「うんうん。」
「もしかして…、料理を提供してくれ…とか…???」
康太。
「な~訳ないでしょ。三ツ星よ、康太さん。」
ぶすっとした声で若。
夕美子、
「かかかか。康太~、若に一本取られたね~~。若、頑張れ、頑張れ~~。」
康太、
「…んな事言ったって…。洋造さん、ビール生、お代わり。」
洋造、
「けけけけ。あいよ。」
「とにかく、どんな人なのか…。由香里に…聞いて…みるか。まっ、ファッションショーの事も…あるから…。」
腕組みをしながら夕美子。
「何、今回も信玄とコンビ…???」
與門。
「んんん。由香里から、私と矢萩さん…一緒にって、話し持って来られたの。」
その声に若、ドキン。
與門、
「ふ~~ん。」
和弘、
「素敵な記事にお願いしますね。」
夕美子、
「おぅ。」




