手を握って…。 vol.187 「…おぃ。おまえ達。どうなんだ…???」
健之の時と同様に、また社長の藤間と…。
そして様々な部署の面々へと…。
「さ~て。ど~んな展開、見せてくれるか~~。」
與門。
「ふん。中々どうして…。軸がしっかりしてますね~彼女。さすがは…、一之瀬美鈴。これは…大きいね~~。」
春樹。
「ほぃ、與門。」
夕美子、目の前にプラスティックの爪楊枝にメニュー。
それを口の中で…、
「うん。旨っ。」
当然春樹、自分に指差して。
「んもぅ~。春樹――っ。」
「いいじゃん、いいじゃん、俺と夕美の仲~。」
「…ったく~~。んじゃ…。ほぃ。」
健之、
「新條さん。これも…いける。ほぃ。」
夕美子の口に。
夕美子、
「お~~~。うんうん。」
與門、
「…あんたたち…。…しっかし…。くくく。」
そして與門、頭の中で、
「…さて…。これからどうなる…???」
そして頭に浮かぶ顔、
「た~のしみだね~、由香里さ~ん。ふふ…。三角関係…???それとも…、四角関係…???」
オフィスで書類と画像、そして資料と映像をルイと共にあれこれと、由香里。
「さてと。ファッションショーってね~~。ふん。」
テーブルに並べられてあるメニューを食べながら夕美子と健之、
笑いながら…。
與門、頭の中で、
「…おぃ。おまえ達。どうなんだ…???」
春樹、
「…ん…???煌~、何か言った…???」
「ふん…???いやいや…。別に…。何も…???ふふ~ん。」
「そっ。あ…、若ちゃん、どんな感じ…???元気…???良い顔してたけど昨夜は…???」
「う~ん。もぅ。しっかり。…くく…。」
「…ん…???」
「おんもしろ~い。…なんだか…、カンフル剤になってるね。」
「はい…???」
「ん~~???しっかりと…刺激になってるよ。」
「刺激…???」
そして少し考えて春樹。
「あぁ~~。あぁ~~。カミさん…言ってたね~~。はははは。あの子…たちか…。はははは。ふふ…、うん。いいかも…。」
「あの子、若ちゃん…、おっきくなるよ~~。うん。」
そんな與門に春樹、
「おやおや…。頼もしいね~~。」
「好きな人…、出来たんだもん。」
「おやおや…。初めて聞くね~~。」
驚く春樹。
そんな春樹に與門、
「シ~~~。」
鼻の下を伸ばして数回頷く春樹。
「ほぅ、ほぅ。」
そして口に人差し指を、
「…ですか~~。わお。」
「だから…。おもしろい。」
夕美子と健之を見ながら與門。
「…って、煌…、どこ見てんの…???」
與門、
「ふふ…。」
煌の見ている方に目を…。
春樹、
「へぇ~~~。な~るほど、そういう…。」
その瞬間、
「えっ…???煌…???…って…、どういう事…???あの…ふたり…。えっ…???若…ちゃん…???は…あ…???」
與門、
「だから~~。シ~~~。」
春樹、目をキョロキョロさせながら、少し間を置いて、
「え~~~~~っ!!!うそ。」




