手を握って…。 vol.181 「しっかりと隣同士が…、ライバルか…。」
その木乃美の笑い、
「なんだ???」
洋造と和弘。
そして噴出した心に亜季、真奈香、
「どしたの…???」
そして心もいきなり、
「キャッハハハハ。奥様…。いきなり…」
心の隣で、康太と信玄、いきなり赤くなる。
木乃美、信玄の左肩を思いっ切り叩いて、
「上杉君、衣川君、かっわいい~~~。キャハハハハ。は~~。涙出てきた…。」
心は康太の右肩を叩いて、
「康太~~、信玄~~。うんうん。頑張れ、頑張れ。」
亜季、真奈香、
「はい…???…どうい…???」
そこにいきなり夕美子、
「くくく。お~~い。」
健之、
「…ん…???」
由香里、悠宇、ルイ、
「…???」
亜季、
「まさか…。」
夕美子、
「そう…。お~~い。…いや…、それにしても、康太も~~。」
由香里、
「信玄…ちゃん…???」
悠宇とルイ、顔を見合わせて、
「…???」
早瀬と煌も首を傾げて…、
「…ん…???」
若、目をパチクリさせて、キョトンと…。
心、
「…しっかし…、分っかりやすいね~~、君たちは~~。かかかか。」
両膝に両肘を付いて隣の信玄と康太の顔を見ている木乃美、
「うんうん。良い事だ~。好きな人がいるって事は…。しかも、しっかりと隣同士が…、ライバルか…。いいぞ~~。」
隣の春樹、
「ママ…まさか…???」
亜季、真奈香、
「えっ!!!うっそ―――――――っ!!!」
「若~~。うっらやましいね~~。あんたの後援会…できるよ、こりゃ。」
両腕を交互にしながら夕美子。
その夕美子の声に若、
「へっ…???」
口をポカーンと。
その時いきなり煌と健之、
「ぷっ。な~~るほど~~。そういう事~~。」
由香里、悠宇、ルイ、
「おやおや~~。」
由香里、
「なんとも…可愛らしい事で~~。うん。」
早瀬、
「へぇ~え~~。」
若、
「へっ…???へっ…???何々…???」
カウンターの中で洋造、
「へぇ~え~~。あいつらがね~~。」
和弘、トレイに空になったグラスを乗せながら、
「みなさん、同じもので…???」
「うん。お願い。」
各々。
「ワコウちゃん、私…、ワイン、新しいのお願いできる~。」
煌。
「はい、畏まりました~。」
若、ワインクーラーに入っているビール瓶の栓を抜いて隣の健之に、
「はい、副編集長~。」
健之、
「おっ、嬉しいね~~。」
「若、ソフィアのみんなから可愛がられて、おっきくなったよね~~。うん。」
夕美子。
「はい。ありがとうございます。ニシシシシ。」
夕美子、
「か~~。…ったく~~。か~わいい顔して~~。かかかか。」
「ねっ。前より、随分可愛くなったよね、若ちゃん。」
健之。
笑顔で若。
「お褒めに与り、光栄です。」
「あはっ。かっわいい~~。素直だ~~。」
そう言いながら健之の前に右手を差し出す夕美子。
その右手に若も左手を伸ばしてしっかりと握り合わせる。
「頑張れよ~。」
「はい。」




