手を握って…。 vol.180 「…前、会ったときより、綺麗に…。」
その早瀬の声に木乃美、
「な~~んか…、夕美~~。私の気のせい…???…前、会ったときより、綺麗に…。まっ、元々綺麗だけどさ。」
早瀬、
「うん。僕も…なんだか…???」
春樹、
「ほほぅ~~。さては…。」
その3人の声に夕美子、
「はい…???いやいやいやいや。…そんな事は…ない。全然、全然。」
「私は…、矢萩さん…初めてなんだけど…。矢萩…さん…???」
木乃美。
健之、いきなりそんな声に、
「へっ…???いやいやいや…。とんでもない。」
亜季、真奈香、心、
「へっ…???うそ。矢萩さん…???」
康太、信玄、
「え―――――――っ!!!まさか。」
信玄、
「デスク…???」
夕美子、途端に、
「な…、な~に、言ってんのよ~~。…んな訳…、ないでしょ。」
「…と、言ったら、矢萩さんに、失礼に…。」
クスリと笑って春樹。
煌、由香里をチラリと見て。
由香里も煌をチラリと見て、お互いに、
「ぷふ。かかかかか。」
由香里が最初に、
「はいはい。苛めない、苛めない。箱入り娘。いずれはしっかりと…、素敵な殿方に、納まりますわ。」
その由香里の声に煌、
「まっ、そういう事~~。」
そして煌、若の頭を撫でて、まだ濡れている頬を撫でてにっこりと。
そして頭の中で、
「…この子ったら…。ふふ。」
そして、
「若も…がんばろ。負けるなよ~~。」
若、そんな與門の顔を見て、最初は目をパチクリしながら、
「へっ…???」
そして、やがてにっこりと、目に涙を溜めて、
鼻をハンカチで押さえてコクリと首を、
「はい。」
そんな煌と若を見ながら由香里、
「なんだか、姉と妹みたいだね~~。」
そう言いながらも、その時、頭の中で、
「…あれ…???…まさか…???」
そして煌の顔を見つめる由香里。
その由香里の目に気付いた煌、
にっこりと、首をわずかにコクリと。
由香里、いきなり目を見開いて…。そして、静かに、
「ふふ…。そっか…。」
「さすがに高梨君、旨いわ。」
健之。
夕美子、
「ねぇ~~。」
亜季、
「しっかし…凄い料理よね~~。ワコウちゃん、やる~~。」
何故か胸がドキドキしている真奈香。
「どしたの~真奈香~???」
心。
真奈香、
「へっ…???あっ…、いやいや…うん。」
真奈香、頭の中で、
「…うそでしょ。ヤブ~~。なんか…、この雰囲気…。」
木乃美、
「旦那様~。」
春樹、
「ん~~???」
「な~んか…、しあわせな歓迎会ね~~。」
「は…あ…???」
ガツガツ食べている康太と信玄。
「ま~ったく、色気がないねぇ~あんたらは…。かかか。」
笑う心。
「まっ、お目当ての若ちゃん、遠いしね~~。」
木乃美と春樹、
「はぁ~~あ…???」
木乃美、
「キャ~~ッハハハハハ。」
大声で、そして思わず両手を叩いて。
春樹、
「おいおい。」
メンバー、
「!!!!!」
そして、
「どした~~???」
いきなり木乃美、
「かっわいい―――――――っ!!!」
心、いきなり、
「ぶっ!!!!」




