手を握って…。 vol.179 「なんだか…。緊張する…。」若。
「なんだか…、こんな素敵な人たちの中に…私がいるなんて…。」
若。
「が~んばんなきゃ~。応援しちゃうよ~若ちゃ~ん。」
ルイ。
「はい。ありがとうございます。」
ブリリアントのメンバーはもちろんの事、その他にも杉田夫婦、
そして與門夫婦、それから茂木夫婦にルイ・マーラも同席している。
「それにしても、堂々たるメンバーですね~~。」
料理を運びながら和弘。
「なんだか…。緊張する…。」
若。
それもそのはずである。健之の横に座らせられ、隣には與門夫婦に杉田夫婦。
健之の隣には夕美子に由香里と悠宇、そしてルイに亜季、真奈香、心、康太に信玄。
それぞれが楽しく話を交わし、美味しく和弘の作った料理を堪能。
その内、ベルモンドのドアから、
「お世話様で~す。」
和弘が応対すると…。
「わお。」
そして、
「洋造さん、すみません。」
洋造、
「おぅ。」
すると、
「おやおや…。こりゃ、凄い。」
和弘が伝票にサインして、
「毎度ありがとうございま~す。」
と出て行く配達人。
カートワゴンでメンバーの前に。
和弘、
「みなさ~ん。」
洋造、
「麻布セントラル・ムードからの…、差し入れだぁ~。かかかか。茂木さん、ありがとなぁ~。」
メンバー、
「わぁ~~。凄~い。」
信玄、
「すげぇ~~。ヒュ~~。」
春樹、
「なんとなんと。」
煌、
「特大ケーキ~~。わは。」
「由香里~~。こんにゃろ。」
左肘で由香里の右二の腕を突っついて夕美子。
亜季、真奈香、心、
「何、この大きさ…。」
由香里、
「まま、ワコウちゃんの料理に、対抗は出来ないから…、その代わりに、この店では出来ないもの…。って…考えて…。」
和弘、
「はははは。ありがとうございます。確かに、これは…、ここでは…無理ですね。…しかし…、それにしても、凄い。」
真赤になる若。しかも、そのケーキにデコレーションされている文字を見て、
自然に目が潤む。
「あらあら、ふふ…。わ~か。」
思わず若の肩を抱く煌。
「…だって…、うれしくって…。」
涙ぐむ若。
「はは。うん。良かったね~~。」
その時、若の体から感じる鼓動…。
煌、頭の中で…、
「…この子…???」
夕美子の隣で由香里、
「若~~。が~んば。だぞ。うん。すんごい。可愛い~~。夕美~~。しっかり、可愛がってね~~。」
夕美子の右二の腕を今度は突っつく由香里。
「おぅ。ありがとね、由香里。」
「矢萩さ~ん。頼むよ、若の事~~。」
由香里にっこりと。
「え~~。可愛い妹分ですから…。」
その時、真奈香、
「!!!!」
夕美子、健之の空のグラスを手に取り、
「ワコウちゃん、ビールお願い。あっ、早瀬さんも…。」
和弘、
「了解。」
健之、早瀬、
「おっ、ありがと。」
そして、早瀬、
「夕美ちゃん、何か…嬉しい事…あった…???」
夕美子、
「…ん…???…いや…。別に…???」




