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手を握って…。 vol.172 「誰が恋愛ロス…???」健之。

「何が、いやいやいやいやよ。この恋愛ロスが。」

ぶすっとした感じで瑠唯子。


「いやいやいや。…って言うか、誰が恋愛ロス…???」

健之。


「あんた。このまま誰もいい人がいなくって、シングルのまま~~???せ~っかく、女性雑誌出版の会社…勤めてるのに~。」


唇を絞って健之を見ている五大、

「おやおや。」


「まっ、あのとき一緒にいた男の人…。な~んか、完璧に弟みたいな感じだったし…。」


その瑠唯子の声に、

「まっ、確かに…。新條さんにしてみれば、高梨君、弟みたいな…。」

ボソッとした感じで…健之。


「私なら、ああいう感じの人…、あんたにはお似合いかな~って、思うけど~~。」

瑠唯子。


五大、

「へぇ~~。そういう人、健之君の近くに…???」


「うん。もし彼女が…シングル…なら…ね。」

「ふんふんふん。あっ、これ、旨っ。さすが瑠唯ちゃん」


「いい加減、あんたにも…素敵な女性…、いても良いと思うよ~姉としては~~。じゃなくとも、すぐに30、40になっちゃうよ~~。」

そして、

「それ…とも、もう既に、意中の人が…いる…とか…???…かかかか。」


「馬鹿言え。…な~訳、ねぇだろ。」

「かあさんなんか、期待してんだから…。」


「は…あ…???」





五大、お風呂から上がって座敷に。

「ひゃ~~。いい風呂~~。ありがと。」

布団を敷いている瑠唯子に。


「ほぃ~~。お布団…敷いといたからね~~。」

枕を置いて、その上に右手をポン。


「はい。ありがとさん。ふ~~。久し振りのお布団だ。」


そして掛け毛布団の端を持って両手で上に、そして下に。

その右腕を掴んで自分の方に瑠唯子を引き寄せて。


瑠唯子、

「あん。」


そのまま近づく顔。重なる唇。ゆっくりと体を倒して枕に瑠唯子の頭。

背中に回した五大の右手が、静かに瑠唯子の左肩から腰に。

そして…瑠唯子、スキニーの上から大腿に感じる手の感触。


その感触はゆっくりと内側へ…、差込むように…。

瑠唯子、

「ん~~~。」


その内、五大の右手は瑠唯子のトップスの中から、

温かさを感じながらも丸い盛り上がりを…。

五大の髪を撫でるように瑠唯子。





自室で健之、

「俺…。か~~。…新條さん…???…けど…、誰か…いないのかな…???」





麻布セントラル・ムード。健之の顔を見て由香里、

「ぷっ、矢萩さ~ん、なんと。なんとなんとなんと。」

クスクス笑いながら…。


夕美子、健之の傍で…、

「そういう事になりましたので~。」


由香里、

「ブリリアントに…、ようこそ~~~。」

いきなり健之を抱き締める由香里。

「キャッホウ~。イェ~イ。」


健之、

「ははは、ありがとうございます。


「由香里…、さすが…大胆。」





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