手を握って…。 vol.160 「これで私も…気分よく、ソフィアに帰れる。」
「……そんな訳で…、みんなにも…ほん~と。心配…、迷惑掛けちゃったね~~。」
與門。
「そして、夕美子、矢萩さん。ありがと。ふたりには…なんて感謝していいか…。」
夕美子、
「な~に言ってる~~。当たり前の事…、しただけじゃんよ。ねぇ~、矢萩さん。」
夕美子から振られて健之、
「とにかく、元気に帰ってこれて。それだけです。編集長、おかえりなさい。これで私も…気分よく、ソフィアに帰れる。うん。」
亜季、
「お疲れ様でした。私なんて、どれくらい矢萩デスクに助けられたか…。私も、ほんとうに、ありがとうございました。」
「え~~???矢萩さん…、戻っちゃうの~~???」
真奈香、美紅。
「いや…。そう…言われても…。與門編集長…戻ってくれば…。」
健之、頭を掻きながら…。
夕美子、
「……。」
「その…事…、なんだけど……さ。」
與門。
その声に一同、
「…ん…???」
そして夕美子、
「…ん…???與門…、なに…???」
メンバー、顔を見合わせて…。
「矢萩さん…。」
與門。
健之、
「はい…???何か…???」
「あなた…。ブリリアントに…残って…くれる…かな…???」
夕美子、
「!!!」
健之、
「はい…???」
亜季、真奈香、美紅、心、康太、信玄、
「うそ…。」
「実は…。副編集長として、矢萩さん、ブリリアントに残る事に…決まった。」
その声にメンバー、
「え―――――――――っ!!!」
いきなり鼓動が高鳴る夕美子。そしてメンバー。
美紅、心、
「……。い…、やった―――――――――っ!!!」
夕美子、
「うそ。うそうそうそ。與門…。」
「ただ、副編集長と言っても、夕美子がデスクだから…、その…下に…なるんだけど…。…まっ、結果的には…、夕美子と同等…扱い。…に、なる。」
健之、目をパチクリ。
「い…いや…。全く…聞いて…ない…ん…だ…けど…。編集長…???」
「当然。…私も…、昨日…社長の藤間から聞いたくらいだから…。」
そしてドアの方を見て與門、
「そして…。」
メンバー、與門が向けたドアに向いて、
「…ん…???蜷…川…編集長…。と…。」
瑞樹、
「お疲れ~みなさん。」
メンバー、
「わ…か…ちゃん。」
瑞樹、
「與門…???」
與門、首をコクリと。
瑞樹、健之に、
「お疲れ様、矢萩さん。與門から聞いた…???」
健之、
「お疲れ様です。編集長。えぇ…たったいま…。」
瑞樹、
「みなさん。そういう事だから、お願い。そして…。」
若の肩を叩いて、
「今日からこちら、ブリリアントにお世話になる、大槻若。よろしく。」
與門、
「…と、言う訳…なの。」
「えっ…???ええええええ…???」
メンバー全員、
「一体…何が…どうなってる…???」




