手を握って…。 vol.159 「問題なく、桜華の方へ。」
「社長、週明けには彼女たち、問題なく、桜華の方へ。」
社長室で乾憲次。
「ふん。ありがと。瑞樹には既に連絡してあるから。ふふ…、びっくりしてた。」
社長の藤間純。
「まっ、でしょうね~~。私こそ、この話を聞いた時には、まさか…。と思いましたから…。」
「それにしても…、美崎のね~~。…それは…ともかく…、乾さん…。ほどほどに…。火傷…過ぎないように…。…忠告は…。しておきましたからね。」
「これは、これは…。はい。肝に銘じて…。」
「うそうそうそ。すご―――――――っ。」
駆け足でソフィアに入ってくる忍。
「何々、なにそんなに慌ててんのよ忍~~。」
杏美。
亮輔、
「どうしたのかな~忍ちゃ~ん。」
「見て見て、これ。」
資料を見ながら忍。
「ん~~???ふん。アンケート調査。…で、その結果…???」
美崎。
「どれどれ~~。」
杏美、そして奈賀。
「最…下位…は…???」
五月。
「ふふ~~ん…。なるほど…。」
「…で…。」
人差し指で…忍、
「ずずず~~~っと…。」
上に、上に…。
「…ん…???んんんん…???…注目すべき…女性の…???…2位…???あれ…???これって…???」
美崎、忍の顔を見て…。
忍、
「うんうんうん。」
美崎、
「ちょっ…、ちょっと…五月~~。これ…。」
五月、
「えっ。えっ…???」
「これって、若のページ。」
「えええええ…???」
「あんたと若がタッグを組んでやったヤツ~~。しかも、これって、あんたが若に任せたページ――――――ッ!!!2位だよ、2位。」
五月、
「うそっ。はっ、はははは…。まさか…。」
「ほ~~っほほほ。若~、や~るね~。ふふ…。」
杏美。
「…と、言いながら、その張本人…、いないし…。へぇ~~。や~るもんだね~若ちゃん。」
そしてタブレットのキーを打ちながら亮輔、
「ふんふんふん。これは…。良い線…行きそう~~。」
「ん~~???…亮ちゃん…???」
そのタブレットを亮輔から渡されて美崎。
それを覗き込む杏美、
「ヒェ~~~。マジで…。わお。」
そして…数日後。
「おっかえりなさ~い、編集長~~~。」
思いっ切り與門に抱き付く心。
「かかかか。たっだいま~~。ははは。心~~、相変わらず元気だね~~。」
うっすらと涙を流している真奈香、そして美紅。
「心に先、越されたか…。」
と言いながら、心の次に與門に抱き付く真奈香と美紅。
與門、
「ん~、ん~。ただいま、真奈香、美紅~。」
そして、康太に信玄も、
「お帰りなさい、編集長~。」
與門、
「うん。ただいま。ふたりとも、頑張ってた~~???」
信玄は目を真っ赤にして、
「はい。」
「ば~か、信玄、目ぇ真っ赤。」
「はは。」
と言いながら信玄の頭をコツンと康太。
「おかえり。」
夕美子。
そして、
「おかえりなさい。」
健之と亜季。
「おぅ。」




