手を握って…。 vol.155 「万事、解決~~。」
「はぁ???」
「おぃおぃ。」
「う~~っわ。」
與門、洋造、和弘。
そして3人一緒に、
「サイバー犯罪…???」
「うんうん。もぅ~私…びっくりしちゃって、それ聞いたら。」
亜季。
「なんにしても…。矢萩さんと夕美子に、ありがとうございました。」
與門、
「まさか…、ウチが…、そんなのに被害…あってるなんて…。」
和弘、
「あっ、與門さん…、ご注文のメニュー、出来ました。さきほどのお客様に…。」
與門、
「あっ。うん、ありがと。」
そのメニューを、ボックス席のふたりに。
「お待たせしました~。こちらになります~。どうぞ、ごゆっくり。」
夕美子とほぼ同じくらいの年齢だろうか…。
あまり日本では見掛けないアイテムを着こなしている女性。
「あ~、ありがとうございま~す。ん~~、おいしそ。」
そして向かいの男性。こちらは…おそらく、フランス人…か…。
「ん~~。ほんと…。」
小柄な割には、なんとなくガッチリとしている…風。
ドアが開いて、洋造、入ってきた客に、
「ほぃ。いらっしゃい。」
「や~っぱりいましたか~。おふたりさん、午後は…ありがとね~。」
由香里である。
「万事、解決~~。」
夕美子、
「ふふ…、そのようで~~。」
「幾らアクセスしても、つながんない~~っと。」
健之の隣に座って…。
「ありがとうございました、矢萩さん。」
健之に深々とお辞儀をして。
「いやいやいや。僕じゃなくって、僕の叔父だって…。」
洋造、
「でも…、すげぇやな~~。刑事さんなんて…。しかも…警視庁…???もしかして…、警部さん…とか…???」
そんな洋造に健之、
「いやいや…、そこまでは…とても、とても…。主任…やってます。」
和弘、
「ぶっ。すごっ。」
夕美子、目を見開いて、
「お~~~。」
與門、
「へぇ~~~。」
洋造、
「かかかか。これまた…お見逸れいたしやした。」
「まぁ…。聞くところによると、今や警察にも、サイバーセキュリティ対策本部と言うのがあるそうで…。」
健之。
亜季、
「へっ。今やそんなのまで、あるんだ~~。」
「へぇ~~。凄いんだね~~。」
由香里。
「あっ、そうそう。ウチの社長からも、お礼のお言葉…頂戴しておりますので~~。」
「これは、これは…。恐縮です~~。」
と、夕美子。
「かかか。あなたたち、いいコンビだよ~夕美子、矢萩さ~~ん。」
由香里。
その由香里の声に、與門、亜季、和弘、洋造、
「……。」
少しばかり赤くなる夕美子と健之。
いきなり、
「おっと~~。茂木さん。」
洋造。
「はい…???」
「確か…、亜季は…初めてだったね~~。」
その声に由香里、
「…ん…???」
夕美子の隣の女性を見て、
「あ~~あ~。そう言えば…。」




