手を握って…。 vol.154 健之、画面の名前を見て、「ちょっと失礼。」
健之、画面の名前を見て、
「ちょっと失礼。」
夕美子、健之の顔を見て。
健之、頷く。
由香里、ルイ、
「えっ…???ええええ。何…???」
健之のスマホの向こう、
「健之、俺だ。今…大丈夫か。」
正樹である。
「正樹おじ、わざわざ、ありがと。」
「健之、例のヤツ、掴めたぞ。」
「うそ。早っ。え―――――――っ!!!」
夕美子、由香里、悠宇、ルイの顔を見ながらOKサイン。
夕美子、
「うそ。すご~~~い。」
由香里、悠宇、ルイ、
「ええええ…???どういう事…???」
目をパチクリさせながら。
健之、スマホを耳に、
「うんうん。うんうん。へぇ~~。おっとっとっとっ。何と何と。」
そして、
「じゃ~。まもなく、これ系列の…。」
資料を見ながら正樹、
「あぁ。任同を掛けてる。まもなく、閉鎖になる。とにかく、サイバー犯罪だからなぁ~~。しかも、余罪もある…みたいだし…。まぁ~。今回もおまえ達に、お礼を言わなきゃな。ははは。」
健之、
「いやいや。うん。ありがと、助かったよ。」
「それと…、どうだ、姉さんは…。この前は、随分と気分、良かったみたいだったが…、お前、見舞い、行ってんのか…???」
その言葉に健之、いきなり赤くなり、
「あっ…、いや…、その…。」
そんな健之の顔を見て、4人、
「…???」
「ば~か。瑠唯子にばっかり、見舞に行かせないで、お前も少しは…。」
正樹。
「…とは、言いながら…、俺も人の事は言えんがな。かかか。…とにかく、連絡しとく。これ以上の被害は…。」
健之、
「うん。わざわざ連絡…ありがと。助かりました。はいはい。あ~~い。」
スマホの終了ボタンをポン。そして、
「今回のこの件、解決に…向かってます。」
由香里、ルイ、悠宇、
「え…。えええええ。え…???どいうこと…???」
夕美子、
「実は~~。」
健之の顔を見て。
健之、今度は夕美子に両手を差し出して。
夕美子、3人に事の成り行きを説明して。
由香里、
「まっ!!!」
悠宇、
「う~~~っわ!!!」
「凄~~い。矢萩さ~~ん、素敵~~。」
ルイ。
健之、
「いやいや。私が素敵なのではなくって、刑事の叔父の方…。」
由香里、
「なんと、なんと。素敵!!!」
夕美子、
「かかかか。」
そして流し目をして由香里、
「いいね~~。こ~んな頼りになる人と一緒に仕事が出来て~~。この…かっこいい女が~~。」
夕美子の右肩をトントンと叩きながら由香里。
悠宇とルイもにっこりと。
その2人を見て、由香里を見て夕美子、
「はぁ…???なんでそうなる…???」
そして健之の顔を見て、ほんのりと顔を赤くして。
「ねね、みんなで写真撮らない~~???状況…解決に向かってるんだし~~。矢萩さん、いいでしょ。」
ルイ。
健之、
「え…えぇ…。」




