手を握って…。 vol.147 「正樹おじ、今…電話大丈夫か…???」
「あ~~。矢萩さんの…おじさんって…。刑事さん。わっほ。」
いきなり両手を合わせて握る真奈香。
健之、
「正樹おじ、今…電話大丈夫か…???」
書類を見ながら正樹、
「あ~~。どうした…???」
「ちょっと…調べてもらいたい…事があるんだ…けど…。」
「…ん…???」
「既に…被害が…2件…。」
「被害が…2件…???…というと…???」
「…うん。まだ…他にも…あるかと…。」
夕美子、
「矢…萩…さん…。」
洗濯物を取り込んで煌、
「みんな…、頑張ってるかな~~。」
美希、
「マ~マ、私もお手伝いする~~。」
「お~う、お利口さんね~へっへっへ~。んじゃ、お願いしようか…。」
「しっかし…、凄いね~~洋造さん。」
雑誌を見ながら瀬戸。
そんな瀬戸を見ながら煌、
「うん。でっしょ~。捨てられないんだって。桜華が出来た頃からの…古~いの…段ボールの中に入ってあるの。」
「へぇ~え~~。大したもんだわ。」
ブリリアントの雑誌のページを繰りながら…。
準備中のベルモンドの店内でのんびり音楽を聴きながら寛いでいる早瀬。
「おやっさん…、これって…、BGM…、レコードかCD…???」
洋造、
「あぁ…、それもあるけど…、今は…、有線だね~~。」
「有線…って…???」
和弘、
「有線放送ですよ。」
「有線…放送…???」
少し考えて、
「あっ。あ~~。いろんなジャンルが揃っている…。かなりのチャンネルがあるやつね~~。うんうん。」
「さすが…。與門さん…、知ってますね~~。」
そんな和弘に早瀬、
「…ん…???」
「ほら、前に、與門さん、自分の部屋で音楽聴いてるって…。」
早瀬、
「…ん…???…あぁ~あぁ~。バーベキューで…。そう言えば、ママ…言ってたねぇ~。…はは、凄いや高梨君。記憶力…良いねェ~~。…で、どうなの…???その後…。プライベートの方…???」
いきなり和弘、
「はい…???」
洋造、思いっ切り、
「かっかかかかか。」
早瀬、
「へっ…???おやっさん…???何か…???」
1時間後、地下鉄内を歩きながら夕美子と健之。
そしてホームに着き、数分待って、到着した電車に乗って…。
そして、今度は階段を上って通りからタクシーを…。
やがて見えてきた建物の近くで、
「運転手さん、そこでお願い。」
夕美子。
そして、
「では…、参りましょうか…。新條編集長。」
そんな健之に、
「もう~~。からかわないでよ、矢萩さん…。」
口を尖らせながらもニッコリと。
「でも…、ありがと…。恩に着る。」
「いえいえ…、編集局には…なくてはならない存在ですから…。」
その健之の言葉に少しだけ赤くなる夕美子。
「矢萩さんには…、私…、助けられてばっかり。」
「そ~んな事は…ないでしょ~~。」