表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/233

手を握って…。 vol.132 「矢萩さんに助けられて…ばっかりだよね。私たち…。」

「もしもし、矢萩です。」

スマホから聞こえる健之の声。


「うん。お疲れ様。今、テレビ…見てた。」

夕美子。

「ありがと。テレビ見るように、連絡してくれて…。」


「叔父から…電話…受けてね。それで…。」

「矢萩さん…、いろいろと…ありがと…。ふふ…、矢萩さんに助けられて…ばっかりだよね。私たち…。」


「いえいえ…、そんな事はありませんよ。ただ…、僕にとって、與門さんや夕美子さん。そして洋造さんに高梨君。大切な人たちばかりだから…。」


夕美子、その時、

「えっ…???」


少しだけ途切れた会話…。


健之、

「……。どうか…、しました…???」


夕美子、

「…あっ、いいえ…。うん。ありがと。感謝。」

少しだけ目を潤ませての夕美子、

「うん。じゃ、もう少ししたら…帰社します。由香里たち、もの凄い喜んでる。」


「増版になるかも知れませんね~~。ははは。」

夕美子の耳に信玄、おっきな声で…。


「うるっさい。信玄~~。」

夕美子。


「ははは。その通りかも~~。」

スマホの向こうで健之。


ソファで話を聞いていた由香里、ルイ。顔を見合わせて、

「ん~~???」





警視庁捜査二課、取調室。


若手刑事、早瀬に、

「この女性に…心当たりは…???」

既に拘留されてから一週間が経過していた。


早瀬、その女性の写真を見て、

「いや…。全く…。」


「見覚えが…、ない。」

「えぇ…。」


そして他の海外出張中であった証券マンの2人。

帰国後に即、任意同行され、取り調べの結果、早瀬と同様に、

「全く見覚えが…。」






「與門編集長…、中々…サマになってますよ。」

「だ~って~。與門編集長、元々凄い美人さんですもんね~~。」

健之と若。


「おやおや…お褒めに与り…恐縮です~~。」

與門。


「けけけけ。忙しい編集の仕事から、体、開放されてんだ。少しゃゆっくりすりゃいいのに…。少しでも、動いていないと気が済まない。…だってよ~~。」

洋造。


「ま~~ったく~。あんたらしいよ、與門~~。」

夕美子。


「でも、やっぱり…良いですね~~。店…華やかになった感じ…。」

和弘。


與門、

「ふふ~ん。まっ、少しは…お店の宣伝効果にも…なるかしら~~。」


洋造の家に世話になっているお礼に、與門は2日目から、

洋造が止めるのも聞かずに店の手伝いに出ているのだった。

早瀬が拘留されて頑張っているのに、じっとしていられないと言う事だった。


「拘留期限は凡そ10日。もう少しです。與門さん。」

和弘。


與門、

「うん。」


「何だか、與門編集長、顔…変ったんじゃない…???凄い素敵な顔してる…。」

夕美子の隣で由香里。


與門、

「え~~???そう…???」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ