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手を握って…。 vol.131 「ヒュ〜〜。さっすが〜〜。素敵。」

「ヒュ〜〜。さっすが〜〜。素敵。」

編集デスクの席で健之。


その傍で亜季、

「矢萩さ〜ん…???」

健之に顔を向けて…。


健之、

「ん〜〜???ほら…。」


健之から渡された資料を見て、亜季、

「わっ!!!」


真奈香に心、美紅に康太が亜季の席に。

そして一斉に、

「やった———————っ!!!」


美紅、

「もしかして…、増刷…決定じゃないの〜これ…。」


「たったの2日で…。もう…売り切れ…。」

真奈香。


「半端ない…勢いだよね〜〜。」

心。


「これって…デスクと信玄…知ってんの…???」

美紅。


健之、

「モチ!!!既に茂木さんのとこ、向かってるから…。」


メンバー、

「おぅ〜〜。さすが…。」



「おっと…。電話。」

健之。

「…ん…!!!」

そして応答ボタンをポン。

「もしもし…正樹おじ、俺。」


電話の向こう、

「健之、今、テレビ観れるか…???」


健之、

「康太君、すぐテレビ点けて!!!」


康太、

「あっ、はい。」


「亜季ちゃん、新條さんに電話。そして真奈香ちゃんも…與門編集長に電話。」


亜季、真奈香、

「はい。」


康太、

「え…っと…。」

チャンネルを回しながら…、

「あ〜〜っと、…これ…かな…???」


健之、

「正樹おじ。」


電話の向こう、

「見つけたか、じゃ〜な。…そういう事だ。今の状況。」



テレビでは、臨時ニュースが報じられていた。

「…東京住永証券グローバル・マーケッツ本部長の嵯峨肇(さがはじめ)氏、殺害の、新たな情報が報じられました。……。」


スマホを耳に当てながら夕美子と與門に話し掛けている亜季と真奈香。

丁度由香里たちと話し合っている夕美子と信玄、すぐさまテレビを。


そして洗濯物を干している與門にスマホを持ってこられた洋造とすぐに茶の間でテレビを…。



「嵯峨肇氏の室内と体内からある食物の成分が発見され、その食物がチョコレートであると判明。そして室内に残っていたチョコレート。そのチョコレートの表面にデコレシーョンとして振り掛けられていた成分に青酸カリとしての成分、シアン化カリウムと断定されました。」


テレビを食い入るように見ている、それぞれの場所。


「…そして嵯峨肇氏の室内からある書籍の中から発見されたメモと、机の上のカレンダーのメモから、ある特定の人物が……。」


そしてそのテレビ画面を観ていた人々の声、

「うっそ!!!」


健之、亜季、真奈香。夕美子、信玄、由香里。そして與門、

「お・ん・な…。」


新宿の巨大街頭ビジョンを観ている一般人も…それぞれにビジョンを指差して…。


「…警視庁では、この女性……歳を、重要参考人として指名手配を…。」


亜季、

「もしかして…。」


夕美子、

「これ…って…。」


與門、テレビに食い入るように…、

「不…倫…だ。」



真奈香、

「うんうんうん。この人…、不倫…してたんだ。」


心、

「わっちゃ〜〜〜。」


美紅、

「あ〜〜、あ〜〜、あ〜〜。あ〜〜。だめだこりゃ。」



康太、

「えっ、えっ…???なんで…、分かるの…???」


真奈香、心、美紅、

「康〜〜太———————っ!!!」


康太…、

「そ…そんな…怒らなくたって…。」

両手を頭に…。


亜季、

「かかかか。」



健之、

「それにしても…。」







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