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手を握って…。 vol.128 「回りに、素敵な殿方が……。」

「初めまして、茂木悠宇と申します。奥様同様に、今後とも、よろしく。」

にっこりと悠宇。


「ふふ…、ほとんど、ワコウちゃんと変わりない年齢かしらね~~、悠宇さん。」

夕美子。


「凄~~っ。じゃ…、私と対して変わんな~い。」

若。


「…って…、おい。若ちゃん。あんたは信玄と同期でしょ。21~~。」

「…てへへへへ。…でした。」


「かかかか。…でも…まぁ~若ちゃん、頑張れ、頑張れ。」

右親指を若に向けるように夕美子。


「は~~、あんたの事じゃないの~~。夕美子~~。回りに、素敵な殿方が、ふたりもいるっ…つ~~のに~。」

カクテルを飲みながらの由香里。


夕美子、

「わお、絡んで来た。」

舌をペロリと出して夕美子。


洋造、

「けけけけ。茂木さん、煌の事が気懸かりで、悠宇さんと一緒に。来てくれたって~~訳だ。…あっ、それから夕美、明日から、当分の間、與門ファミリー、俺ん家で預かる事になった。」


その話しを聞いて夕美子、何度も首を縦に、

「ん~~、ん~~、ん~~。好都合だわ。ふん、ふん。おじちゃん家、広いしね~~。」

そして、

「ワコウちゃんはもう、おじちゃん家、慣れたでしょ。」


いきなり振られて和弘…。

「えっ…。え~~、まぁ…。はは。」


夕美子、

「…ん…???」


「かっかかか。こいつ。ほれ、瀬戸さんだよ、瀬戸さん。」

夕美子の顔を見て、和弘の顔を見て…。


「あぁ~、おばちゃんの事か~~。うん。確かに~~。人によっては…付き合い…づらいかも…。気難しいとこ…あるし…。」


と、夕美子が言った途端に洋造、夕美子目掛けて顔を顰めて布巾を持った右手でブン。


夕美子、

「へっ…???」

そして和弘と洋造を見ながら、

「えっ、えっ…???ワコウ…ちゃん…???」

そして、

「はは…だ~いじょうぶだよ~~。確かに、瀬戸さん、気難しいところあるけど、その分、優しいおばちゃんだよ~。面倒見も良いし。だから與門、忙しい編集長の仕事も、やってられるんだから~。」


その夕美子の声に、少し、落ち着いたように和弘、首を何度も頷かせて…。


「…で…。どうなの…與門さんの旦那さん…今…???夕美…???」

由香里。


「それは~。」

と言いながら、右手を前にス~っと、健之の方に…。


由香里、

「えっ…???矢萩さん…???」


健之、目をあちらこちらに…。そして自分の顔に人差し指を…。

そして徐に、

「…あっ、あ~。実は…僕の叔父が…、警視庁の…捜査二課の…刑事さん。」


由香里、悠宇、そして若すらも…。

「あらっ。」

「わお。」

「へっ!!!デスクのおじさん…って…、け・い・じ…さん…???」


若、真ん丸い目をさせて…。





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