表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/233

手を握って…。 vol.126 「両手に…い・ろ・お・と・こ~~。」

夕美子から與門早瀬の事について電話で聞いて由香里、

「ふんふん、な~るほどね~。とんでもない事に、巻き込まれたね~與門さん。…んなもん、誰かに嵌められたに決まってる。世の中には…いるんだよ。そう言う輩が…。とにかく、私たちだって、與門編集長の事、心配してんだから…。」


夕美子、

「うん。ありがと。」


「さ…て…と。…でも、んま、それこそ、矢萩さんと一緒にお店でもオフィスでもいらっしゃい。歓迎するよ~~ニッ。」

オフィスの電話で由香里。


「はっ…???」

スマホを耳に夕美子。


「いいねぇ~。片や料理人のワコウちゃん。片や編集長並みのイケメン矢萩健之~~。ニッシッシッシ。両手に…い・ろ・お・と・こ~~。」


夕美子、

「はぁ~~~あ~~~!!!!」


その声に編集者一同、夕美子に顔を向けて、

「!!!」


編集デスクで健之、夕美子に振り向いて、

「???」


その目線に夕美子、

「…あっ。いや…。んんんん…。な…、なに言ってんのよ、あんた…由香里~~。」


電話の向こうで、

「かかかかか。…んじゃねぇ。」

いきなりプツリと切れる。


「あっ。あ。…切れちゃった。」

スマホを見ながら、

「な~に言ってるかな~。あんのヤツ~~。…んもう~。」


健之、目をパチクリとさせながら夕美子を見る。


そんな健之に、何かしら照れながら、変顔の夕美子。

「あ…、ははは…。」





テーブルの下。右足のパンプスの先で相手の左脛をコツンと…。


「…ん…???」

窓の外を見ていた倫洋、

「どうした…???」


「どうした…は…、こっちの台詞。さっきから窓の外ばっかり…。」

テーブルの上で腕組みをして前のめりになっている友紀。

「與門編集長の…事…???」


その言葉が出てきて、椅子の背もたれに、

「ふん。」

そして、目をキョロキョロさせながら、コーヒーを一口。

「うん。與門さん…、姉ちゃんの姉ちゃん的、存在だから…さ…。俺にとっても。」

ぶすっとした顔の倫洋。

「こっち来て、結構可愛がられてるからな~。な~んとも…釈然と来ないんだ。」


ストローでジュースを飲みながら友紀、

「インサイダー取引…か…。まだ…犯人…捕まってない…みたいだ…けど。」


「ぜってぃ、與門さんの旦那さん…、やってねぇ~って…。」

いきなりムキになる倫洋。

「誰かに仕組まれたに違いねぇよ。」


「うん。分かってるよ。」





桜華、社長室、藤間。夕方の窓の外を見ながら、左耳にスマホ、

「……。うん。元気なら良いんだけど…。そっか~。まだ早瀬さん…。何も…。」


憔悴した顔で與門、

「えぇ…。」




休憩ブースで亜季と心。夕美子から話を聞いて…。

「えっ。何…???じゃあ…。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ