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手を握って…。 vol.012  「よぉ~。煌(こう)ちゃん、元気してる~~???」

「おやおや。もう~お馴染みの顔が…お・そ・ろ・い。」

矢萩健之の歓迎会、開催場所のレストランの中に入って與門。


「そのようで…。」

與門の後ろから夕美子。


女性誌出版会社「桜華」代表取締役社長の藤間純(ふじまじゅん)の挨拶から始まり、乾杯。

お馴染みの面々の中で、「ソフィア」編集長の蜷川瑞樹、

與門以外の複数の編集長や編集デスクにも丁寧に新編集部デスクの矢萩健之を紹介。

その他にも、営業部と事業部、そして管理本部の面々に、忙しく紹介している。


そんな中で、

「よぉ~。(こう)ちゃん、元気してる~~???」

声を掛けたのが女性誌出版会社「桜華」取締役の杉田春樹。


「お疲れ様です。杉田春樹取締役。」

ペコリと杉田にお辞儀をして與門。


隣でクスクス笑っている夕美子。

実はこの杉田春樹。與門の長兄の親友で、

子供の頃から與門を可愛がってくれた人物でもある。

その側面もあり、取締役の中では唯一、夕美子とも顔馴染みの人物でもある。


「久しぶりにお顔を拝見出来まして恐悦至極。」


そんな春樹の声に、いきなり吹き出す夕美子、

「ぷっ。」


「…で…、一体、どんな人なの…、彼…???…矢萩さん…???経歴だけじゃ、イマイチ、ピンと来ないんだけど…。」

腕組みのようなポーズで右手にワイングラスを持ちながら、與門。


夕美子も同じような素振りをしながらも、

「さてと、何かしらお腹に入れましょうか。」

振り向きながら、数秒メニューを見て、真ん中の皿の中の料理を、

爪楊枝を使って口にポン。

「ふん、いけるわ。」



「矢萩健之。まっ、とにかく出来る奴。…と、言っとけば間違いない。名門、青峰だもん。」

杉田。こちらも腕組みしたような仕草で、右手にはビールグラス。

「ただ、経歴はエリートながらも、すこぶる人間性が良いと来てる。」


そんな春樹の話しを聞いている與門の右肩をトントンと夕美子。

振り向いた與門の口に爪楊枝で刺したメニューをポン。

「フ~~ン。」

目を丸く、右手でOKサイン。


それを見た春樹も夕美子の顔に振り向き、自分の顔に右手人差し指を。

くすくすと笑いながら今度は別のメニューを爪楊枝で刺して春樹の口にポン。


ニッコリとして同じように右手人差し指でOK。





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