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手を握って…。 vol.122 「とにかく…、與門の自宅に行かないと…。」

夕美子と和弘は健之と瑠唯子と別れてそのまま通りに出てタクシーを。


夕美子、

「とにかく…、與門の自宅に行かないと…。」


「えぇ…。」

和弘。


「ワコウちゃん、ごめんね。中途半端みたいになっちゃって…。」

「とんでもないです。あっ、そうだ、洋造さんに…。」


「うん。…でも…。運転手さん。……まで、お願い。」


夕美子と和弘と別れた後に、そのまま店に戻った健之と瑠唯子。

けれども、黙ったままの健之。


「…とんでもない事に…、なったわね。」

瑠唯子。


健之、

「あぁ。…何かの…間違いであればいいんだけど…。」



正樹、

「なんてこったい。とんだ繋がりになったもんだ。」




店の中で準備中の洋造。落ち着かない様子で、夕美子との電話の後、

そのまま付けっぱなしのテレビ。

「早瀬~~。」




與門早瀬、煌の自宅マンションのドア。

何度チャイムを鳴らしても中から応答がない。


数秒後、ようやくドアが開き、真っ蒼な顔の與門。

そしてドアの外、潤ませたままの夕美子の顔。

夕美子と和弘、ドアの中に吸い込まれるように。

そして何も言わずに抱き合う與門と夕美子。


與門、

「ワコウちゃん。」


和弘、

「心配で、新條さんと一緒に…。タクシーの中だったから、洋造さんにもまだ、連絡できなくって…。」


リビングのソファの中で黙ったままで座っている姑の瀬戸。

そしてそんな瀬戸に凭れたままで涙流している美希。

ゆっくりとソファに近づく3人。


夕美子、

「おばさん。…美希…。」


與門、

「心配で、来てくれたの、夕美子。そしてコチラ…、おじちゃんの店の方、高梨和弘さん。」


疲れ切った表情の瀬戸。夕美子と和弘にさりげなくお辞儀をしたままで…。


「いきなりだったわ。警察が来て、早瀬を連れて行った。何が何だか…。ただ…、インサイダー取引規制違反の疑いで…。…としか…。…詳しくは…署の方で…。」

青褪めたままの表情で語る與門。


「私たちもテレビで見てびっくりして…。」

夕美子。


和弘、

「えぇ。」


「…でも…、早瀬さんが、そんな事…。全く信じられない。書類に名前があったなんて…。何かの間違いよ。」


與門、

「えっ…???どうして…それを…???」


和弘、

「実は…。ここに来る前…。」

夕美子の顔を見て…。


夕美子、與門に説明する。


與門、

「へぇ~、そうなんだ~。矢萩さんのおじさんが、刑事さん…。そっか~~。」


わずかなりにも、気分が落ち着いたような感じの與門。


「美希やおばさんもいるんだもん。早瀬さん、そんな間違いをするはずない。」


「あっ、そうだ。洋造さんに…。」

和弘、夕美子と與門を見合わせて…。





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