表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/233

手を握って…。 vol.120 「矢萩さん、警察に知り合いいる。」

「あっ、姉貴。…確か、正樹おじって、警視庁の…捜査…二課…だったよね。」

瑠唯子に健之。


瑠唯子、

「えぇ…、そう…だけど…。」


健之、スマホで電話番号…、

「ちっ、俺のには…ない…。」


「あぁ~。おじちゃんの電話番号だったら…私のに…。」

瑠唯子、バッグからスマホを出して…、

「あぁ~~ほら。」

健之に差し出して…。


健之、

「おっと~~。」


夕美子、和弘、顔を見合わせて、

「凄い。」

そして健之の顔を見て、

「矢萩さん、警察に知り合いいる。」

ふたり同時に。


健之、

「親戚に、刑事がいてね~~。…って言うか…。ふたり同時に。…仲…、良いですね~~。」


その言葉に、また顔見合わせる夕美子と和弘。そして、お互いに赤くなって。

「な…、な~に言ってるかな~~。矢萩さん、もぅ~~。」

さっきから鼓動が高鳴っている夕美子。


まだ繋っているスマホに、

「あっ、おじちゃん、一旦電話切るよ。」


洋造、

「…あ、あ~~。おまえら…、なんか、あったか…???…とにかく…、何か分かったら、連絡くれ。…ったく。何が一体、どうしたってんだ。早瀬が、そんな…、人様に迷惑掛けるような事…。」


夕美子、

「分かってる。じゃね。切るよ。」


そして健之の顔を見つめる夕美子。

そして、和弘と瑠唯子も…。


夕美子、

「刑事って…、あの…、テレビに出て来るような…???」

健之に向かって。


健之、スマホを右耳に当て、そんな夕美子の前で左手の平を縦に。


夕美子、ボソリと、小さな声で、

「ごめんなさい。」


健之の耳に響く通話中の電子音。

健之、

「ちっ、話し中…。」

一旦切断ボタンを、そして再び…。

夕美子に、

「捜査二課の刑事なんだ。」


その声に夕美子、

「ふ~~ん。…捜査一課って…、良くテレビに出て来るよね~~。」


和弘、

「あ~~、でも、それは殺人とかが、専門ですからね~。捜査二課は…。」


「おっ、今度は通じた。」

健之。




警視庁捜査二課の自分の席で正樹。

一旦切ったスマホを机に置いた、…と思ったら、またの着電に、

「…ん…???瑠唯子…???」

そしてまたスマホを取り上げ、

「もしもし、瑠唯子。どうした。今…忙しい。」


「正樹おじ、俺、健之。」

夕美子と和弘の顔を見合わせながら…健之。


正樹、

「…ん…???健之…???後にしてくれるか。今…。」


「正樹おじ…、今…テレビで…、インサイダー取引規制違反って…???」

今度は瑠唯子を見て…健之。


正樹、

「ん~~???あ~~。マスコミでも…流れているようだが…。それが…何か…???」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ