手を握って…。 vol.112 「歳し~たの男の子~~。」
いきなり由香里、夕美子の背中をドンと叩いて。
「あた。」
夕美子。
「ここに打って付け~がいるじゃな~い。」
夕美子、
「はぁ~~あ…???」
「いいわよね~~矢萩さん…???」
その由香里の一言で、今度は健之、目をパチクリさせて…、
「えっ、ええええ…。はぁ~~あ…???」
そこでいきなり洋造、與門同時に、
「ぷっ。」
「くっ。」
信玄、
「えっ…???…えええ…???どういう…事…???」
ルイ、
「ふ~~ん。な~るほどね~~。」
「いやいやいやいやいやいや。はい…???…なんで、そうなる…???」
両手を前に出して振りながら夕美子。
由香里、
「歳し~たの男の子~~。チャラチャラ、チャラチャラ…。ハウッ。…ハウッ。」
口づさんで、何故か体を揺らして踊りながら…。
「かかか。こいつぁ~いいや。」
手を叩いて笑いながら洋造。
「きゃっはははは。凄~い。」
與門も手を叩いて。
「ゆか…り…。あんた良く知ってるね~。そんな古いの…???」
夕美子。
「な~に言ってんの~。社会現象だよ~キャンディ~ズ~。」
由香里。
「かかかか。参りましたね~茂木さ~ん。まさか…キャンディ~ズが出てくるとは…。僕たち…幼稚園か小学生…。」
健之。
「ぜん~ぜん、分かんない。」
信玄。
「あんた…、まだ生まれてないでしょ。」
ぶすっとして夕美子。
「すみま…せん。僕も…。」
と言いながら照れながら笑う和弘。
「…と、言う事で~。夕美子~。お互い、パートナーいない同士。ワコウちゃん、東京見物、助けてあげなっさい。私なんて悠宇からニューヨーク、案内されたも同じなんだから…。」
由香里。
「へぇ~~。そうなんだ~~。旦那様~~???」
與門。
悠宇、
「えっ、え~。まぁ~~。…僕…、キンダーガーテンからマンハッタンで生活してたんです。」
夕美子、
「わお。」
「悠宇のお父さんがアメリカ、ニューヨーカー、そしてお母さんが日本人。お父さんが日本に留学中に知り合って結婚。そして悠宇が産まれて、数年後に本格的な仕事で親子共々にニューヨークに移り、そのまま帰化したって訳。」
洋造、和弘、與門に夕美子。そして信玄に健之、
「へぇ~~。」
「歳相応も良いけど、年下も…かっわいいよ~~。」
にたにたしながら由香里。
「ちがうっ!!!…つぅ~に~。」
夕美子。
「な~に、照れてんだか~。ホレ。カッコいい女~~。」
また夕美子の背中を叩いて由香里。
洋造、
「くっくく。」
健之、
「ふぅ~~。」
與門、
「かかかか。」
夕美子、
「笑うな。」
「おや。道理でいないと思ったら、あんなところに。ほら。」
窓の外のバルコニーを見て美崎と瑞樹。
「ん~~???へっ…???與門さんたち…。」
奈賀、五月。
杏美、
「ふ~~ん。ほほぅ~。」




