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お付き合い

 抱き合いながら少し時間が過ぎた。すると

「ねぇ、さっき言ったことほんとう?」

と優香さんが聞いてきた。

「さっきのことって?」

と聞くと

「付き合いたいって言ってくれたでしょ」

と言われた。そういえばつい勢いで言ってしまったなと思い出した。でも嘘ではないので

「そうですね」

と答えると

「それなんだけどさ、私とリンちゃんは付き合えないの」

と言ってきた。え、優香さんは私のことが好きって言ってたよね。もしかして嘘だったの?と思うと、顔に出ていたのだろう優香さんが

「ちゃんと好きだよ。でも私達が付き合うと私が変な目で見られるの」

と言ってきた。

「どういうことですか?」

と聞くと

「だって、まだリンちゃん成人してないでしょ」

と言ってきた。

「付き合うだけなら問題ないんじゃないんですか?」

たしか付き合うだけなら罪には問われないはずだ。

「罪には問われなくても未成年と付き合ってるって知られたら流石にまずいと思うの」

まぁ言わんとしていることはわかる。それなら

「私が成人したら付き合ってくれるんですか?」

と聞いてみた。

「その時までリンちゃんが私のこと好きだったらね」

と笑顔で言われる。

「言質取りましたからね」

私も笑顔でそう返した。そんなやり取りをしたあと夜も遅くなったので寝ることになった。

「おやすみなさい」

久しぶりにこうやって優香さんと一緒に寝る。優しく抱いてくれているので安心する。こうしていると初めてあった日の夜のことを思い出す。あの日もこうしてくれていたな思い出すとなんだかほっこりする。もしかしたらあの時すでに私は優香さんのことが好きだったのかもしれない。そんなことを思ったが関係ないことだろう。今私は優香さんと一緒に寝ることができている。それだけで私は幸せだ。おやすみなさい。心の中でもう一度そう言い私は眠りについた。

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