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プロローグ
秋も終わりに差し掛かりかなり寒くなってきたある日。
私達は団地の屋上で寝転がり日向ぼっこをしている。
空を見上げると雲一つない快晴であった。
冬って晴れの日が多い気がする。なんでだっけと考えてみたが勉強は嫌いなので思い出せなかった。
そんな時、あの日もこんな空だったなと思い出した。
そして、隣で一緒に寝転がっている優香さんを見る。佐藤優香。カウンセラーをしている優しい変な人。私がこの人と会ってから一年ちょい。
今私がここに居ることができているのは、あの日この人と出会ったからなんだよなと懐かしく思った。
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