ずっと、永遠に。
君がいなくなってから、もう何年も経つね―――。
私が恋をしたのは、柊 甲斐くん。
甲斐くんが私の横にいてくれないと、なんだか落ち着かない。
信じてる・・・甲斐くんが必ず帰ってくることを。
君はこの町を追い出されたんだよね・・・
そう、自分自身の『弟』をかばって―――。
その弟さんは数日後、兄がせっかく守ってくれた命を無駄にして飛び降り自殺した。もったいないことをしてしまったね。
君がいなくなって以来、楽しいことは一つもない。
生きる希望をなくした時もあった。
だから帰ってきて。
万が一・・・万が一、君が死んでいるとしたら、私もそっちに向かう。
一人で静かに待っていても、悲しすぎて、寂しすぎて、心が痛むだけだから―――。
ピーンポーン ピーンポーン
玄関のチャイムが2回ほどなった。誰だろう?
「はい」
「神那、ただいま」
・・・言い忘れてました、私は睦月 神那です。
ところで、この目の前にいる人ってもしかして・・・?
「覚えてる? 僕のこと」
本当に、甲斐くんですか! 夢じゃないよね!
私は甲斐くんに抱きつこうとした。そのとき、冷たく、強い風が吹いた。あまりに風が強すぎて、目をつぶった。再び目をあけると―――
甲斐くんの姿は、そこにありませんでした。ただ一つだけあったのは、ひとかたまりになって落ちている、『葉』だった。
私は泣いた。家の前に座り込んで、近所迷惑かもしれませんけど、涙が止まらなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しばらくして泣き止みました。心を落ちつかせるために、部屋に戻ってテレビを見ることにした。
『速報です。少年の焼死体が、○○県の△▲町で発見されました。死体解剖の結果、▲○県に住んでいた、柊 甲斐さん(12)と、判明されました』
う、嘘だよね・・・ははは、テレビは冗談きついなぁっ!
私は信じない、絶対に! こんなことは信じない、きっと甲斐くんは帰ってくる。
プルルルル――――
「もしもし、睦月です」
「あ、神那」
電話は、母からだった。今、母は都会に出張に行っている。
「ニュース、見た―――?」
「で、でもあれは、し、真実じゃないよ!」
「名字と名前がいっしょなのよ! 現実を見なさい」
「い、嫌だぁっ!!!!!!」
私はそう叫んでから、電話を切った。
絶対に甲斐くんは、死んではいない。
私はそう信じて、ずっと待っているしかない―――。
駄文、失礼しました。
短いし、読みにくかったと思います。
すみません!