表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ひとりぼっち

もし、今この2人との関係を絶ってしまえば私はきっとひとりぼっちなんだろうなと思った。

そう思うと心が苦しくなってどうしようもなくなる。そんな時に私はいつも聖矢くんに連絡をした。



私は、自分で思う限りでは恋多き乙女だ。

初恋は幼稚園。小学生の頃は好きな人は多数いたものだった。中学生の頃は女子に告白をされ、そのことがきっかけで周囲から無視や差別を受け、男子がとても嫌いになったが、その後高校で先輩に恋をした。

ネットでも恋をしたし、他校の生徒にも好かれた。

そして現在、私は後輩と付き合っているわけだが…





はあ。と大きな溜息が出た。

スマートフォンを握りしめ、ベッドの上にたたきつける。ボフッという音を立てスマートフォンは布団に埋もれた。少し頭が痛くなる。こういうときはどうしようもないくらい悲しくなる。

元カレ…神埼隼人のことで未練があったのだ。もちろんこの恋は実るわけもなかったのだが。

元カレといえども奴との出会いは、SNSだった。当時の私は高校一年生で携帯を持ち始めたばかりで、宿泊研修で友人に勧められて始めたSNS。別に特に興味はなかったので放置をすることが多かった。

それをよく活用したのはそれから4ヶ月ほど後の、高校生初の秋。

………私は先輩にふられた。

普通にふられればこんなに辛くはなかっただろう。そこから立ち直るために、さんざんそのSNSを活用し、誰にでもチャットをしようと言い、友達を作った。目的は一つ。形だけでも彼氏を作って先輩を見返したかった。since何月何日〜なんてことを大っぴらに公表したかった。私にだって男の一人や二人、簡単に現れるんだと、お前なんかただの通行人なんだと、ただ、そうやって先輩を見返したくて、やっきになっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ