プロローグ
初めてでドキドキしながら書きました。どうぞ<(_ _)>よろしくお願いします
いつもと変わらない日々、同じことを繰り返してるよな感覚。
真っ暗な視界、感覚がない足、動かしづらい体。
遠くから聞こえる生き物たちの声、厚さを和らいでくれる涼しい風。
すべて同じだ。決して変わらない時間。
そんな時だ。トントンと耳を澄まさないと聞こえないぐらい小さい音が竜馬の耳に聞こえる。その音が聞こえしだい、竜馬の口元は次第にニヤケ始める。
音はどんどん近づいてき、音が止まる。次の瞬間ガチャと音がし、音が近づいてくる。竜馬の口元のニヤケはなくなるり、当たり前のように声を出す。
「おはよう、紗夜」
「おはよう、兄さん」
そう妹である。
「面白い話を持って来たかい?」
と竜馬は少し興奮しながら聞く。ガチャと近くに何を置く音が聞こえる。
「兄さん、先に朝ご飯食べんないと」
「あぁ、ごめんよ紗夜。兄さん暇で死にそうなんよ」
「はいはい、今日はどんな話が良いの?」
「そうだねぇ、久しぶりに紗夜の話が良いかな」
竜馬と言った瞬間ガタッと近くから音が聞こえた。
「どうしんだい?紗夜」
「ごめんなさい兄さん、椅子にぶつかっちった」
「大丈夫かい?」
「う、うん。大丈夫だよ兄さん」
「そしたら、いつもの良いかな?」
「そ、そしたら口開けて」
竜馬は目が見えない。それで自分でご飯を食べれない。食べれるは食べれるが手元が見えないから物凄く手こずる。故に。
「兄さん、あーん」
「あ、あーん」
妹に食べさせて貰うのだ。最初は断ろうとしてたが、妹の口論により食べたせてもらうことになったのだ。
ご飯もいつもどうり終え。紗夜との雑談も終え。
いつもどうりの生活に戻るのだ。同じことを繰り返す日常に。
「兄さん、私仕事に行くから何かあったら、すぐ連絡するんだよ?」
「分かったって」
「そしたら行ってくるね、兄さん。」
「いってらっしゃい、紗夜」
ガシャとトレイを持つ音と共にトントンと音が鳴り、ガチャンと音がなる。
どんどん足音が小さくなっていくのであった。
竜馬は急に眠たくなってくる。やることはなく、そのまま睡魔に飲み込まれて行くのであった。
目の前の闇がどんどん白くなって行く。今竜馬は物凄く興奮している。なぜならば黒以外に白が見えているからだ。竜馬は夢は見るが、その夢は曖昧であり思い出せないのである。だが目の前には視界いっぱいに白があるんだ。
事故後は失明や事故のショックにより、事故前の記憶が少し曖昧になっているため、思い出せないこともある。
「可哀想な人」
後ろの方から声が聞こえた。竜馬はすぐ後ろを向いた。そして驚愕した。
人が居た。さらに女性だ。それよりも色が合った方が嬉しかった。失明により、黒一色の生活を余儀なくされて居た為。竜馬は感動に近い感情に至った。
「はぁ、可哀想な、我らの為いで人生を狂わせてしまった人間よ」
「貴女は誰ですか?」
「我は神」
「神様?」
「そうだ。神様だ。我らの不始末のお陰で貴様の人生を狂わせてしまった。故に貴様を転生させてやろう。今の人生はつまらないだろう。苦しいだろぉ。故に新たな人生を歩ませてやろう」
「転生ってなんですか?」
竜馬が転生のことを聞いた時、神の顔はすごく悲しそうな顔をしていた。
「そうか。知らないか。では教えてやろう。転生とは一度死にまた新たな生を歩む事ができるのだよ。」
「へぇ、転生かぁ面白そうだね」
「そうだろぉ、転生してやるし、特別に願いも叶えてやる。最強になりたいとか、天才になりたいとか、じゃんじゃん言うんだな」
竜馬はこの退屈な人生をやり直せるのかと喜んだ。だが、その喜びもすぐになくなった。なぜならば
「でもやめとくよ」
「!?な、なぜなんだ?」
「だって家族に申し訳ないもん。ここまで育ててくれたからさ。でも転生したくないのかと言われると、したいけど家族を置いていけないよ。だからこの話はお断りさせてもらうよ」
神は動揺をする素振りを最初は見えたが、すぐに考える素振りを見せ、何を考え着いたのか頷き、こちらに目を合わせてくる。
「そしたらこれはどうだ?!転生はしない。だが貴様に夢を見させてやろう、冒険物語の夢だ!これだったらいいか?」
「う、うん。夢だったらいいよ」
さすがに竜馬も神様と名乗る人が必死に言っているし、もし本当なら、と小さい希望を持ってるから了承した。
「そしたら、この紙にサインをしてくれ。それじゃないと力を使えない」
目の前に見たことない黒い棒状のものと紙みたいなやつが出てきた。
竜馬はいきなり出た知らないものに混乱していたが、神様がすぐ気づいて教えてくれた。久しぶりに自分の名前を書く事に感動し、覚えてたことに驚いていた。
「次寝るときは冒険が君を待っている」
その一言が聞こえた瞬間、竜馬の意識は沈んでいった。
「可哀想な人間よ。すまないな、貴様は哀れすぎる。故に嘘を言ってしまった。この私が同情するとはな」
竜馬がいなくなり、神一人になった空間で神は誰もいない空間でただつぶやくのであった。
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