誰かとめてw 3
これは、雨月さんが欄外短編大量投下中に、冗談で書く短編の予告を三つ増やしたところ、誰も止めなかった結果、生まれた作品の最後のひとつ。
お題は「吐くほどの体調不良を押し主人公を心配し駆けつける美少年」。
私はあの時、確かに愛しのハヅィさまを見かけたのです。
駅からぐったりとした面持ちで歩くハヅィさま。
そして、手を振り、声をかけようとする私は、悪人に攫われてしまいました。
必死で助けを求める私に気づいたハヅィさまは、吐き気を手で抑えつつも、青白い顔で私に気づき、走って追いかけてくださいました。
攫われる美少女。追いかける美少年。
その姿は、街の人々を確かに舞台の世界へと迷い込ませたようでした。
周りをグレースフロンティアの方たちに囲まれた悪人は、足でまといになる私を投げ捨てました。
そこに駆けつけ、倒れる瞬間に私を抱きとめてくださったのが、美少年ことハヅィさまなのです。
そして、ハヅィさまは、体調の悪さを隠し、はにかんで私に言いました。
寝言は寝て言え。 ・・・って。
「・・・・・・ハヅィさま、そこは『大丈夫でしたか、愛しい姫よ』ですわ!!」
ぷりぷり怒って言えば、呆れたようなお顔を私に向けました。
え?私の妄想に付き合ってはいられない?そんな!
妄想ではありませんのに。
「私が見た夢ですわ!!」
変わりない と告げて、足はやに去っていく姿をみて、怒った顔を少しだけ和らげた。
くだらない と、そんな風に言いながらも、話を最後まで聞いてくださる、そんな優しいところが、私は大好きでしてよ♪
雨月:
はい!
夢オチです!!(笑)
愛しのミカちゃんが夢に出てきて、嬉しくて仕方なくて報告にきました! って感じですね。
最近にしては短いですが、書いてて楽しかったですw