グレースフロンティアの男どもは料理ができるのか
第四弾は、H氏編
なおこれは保健医パラレルの続編の為、H氏が保健医として白衣を着ている。
今日は午前中で授業は終わり、午後から部活のある生徒だけが校内で思い思いの場所で昼ごはんを食べている・・・はずなのだが。
何故、また見つけちゃったの私・・・!!
お気に入りの空き教室の窓側の片隅。
日差しが温かいこの場所が好きで、人気の少ないときはちょこちょこ利用していた。
空き教室に入り浸ってると先生に睨まれるからね!何も悪いことしてないのに!
今日も今日とてのんびりとご飯を食べていると、中庭を挟んだ向かいの校舎の2階。
3階のここからは窓側しか見えないが、そこに、某保健室の色気過多保険医と、以前色気過多保険医の膝の上に乗っていた勇者の姿を発見した。
関わり合いたくない。
が
な、何やってるんだろう。あそこって家庭科室・・・よね?
好奇心に負けてじっと見つめる。
どうやら窓際に座る勇者の前に色気過多保健医が料理の乗った皿を差し出しているらしい。
感情がそのまま出る勇者は、 食べれるの? という顔をしていた。
ここで発揮されるのが私の2.0の視力である!!
皿の上には特に違和感の感じない普通の料理。
何故、不思議そうな顔を・・・もしや
「え、あの保健医が作った・・・の?」
まじまじと様子を見ていると、意を決したのか勇者が一口食べた。
硬直。
そのあと、ぱくぱくぱくぱくぱくぱく とすごい勢いで料理を食べ始めた。
え、美味しいの?というか、そんなに焦っても誰も取らないんじゃ・・・!?
感動する味だったのか、何かに気づいたように顔を上げ、満面の笑顔で答えていた。
味でも聞かれたのかしら・・・
そして、彼女に覆いかぶさる保健医の影・・・
「って、ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
思わず、椅子から立ち上がり叫んだ瞬間
「え?どうしたの?」
「へ?」
待ち合わせしていた友人が到着しました。
「い、いや、なんでも、なんでもないの。うん。」
食べられてない。多分食べられてない。
もう、怖いから見ない。
見ちゃダメなんだ。
自分に言い聞かせ、友人に笑顔を振りまいて話題を必死に変えた。
決して後ろの窓には近づかせないようにしながら。
勇者の犠牲の上に世界は成り立つのよ・・・!!
もっともらしいご都合主義を胸に掲げ、友人との部活までのつかの間の楽しいランチを過ごした。
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お題の答え
パッと見普通料理。
食べると、めっちゃ美味しい。
美味しくて警戒心が皆無になってしまった勇者は・・・ ←
編集中に分かったのですが、保健医ってのは造語らしいですねえ。
養護教諭が正しいようで、編集中に、「養って、護る、かー」と深く言葉の意味を考えてしまった羊です。
なお、その呟きに対するお犬さまの返答:
「も、萌える・・・!!(ぷるぷる)
黒豹さんが、養って護る・・・
拉致監禁のかほりしかしない(´∀`*)ほわほわ (いやまて)」
いや、本当に、待て(真顔
ほわほわ、じゃないですよ。
絶対ほわほわじゃないですよ(震撼
そのかほりをさせたら、ほわほわではないwwwww