ギルメンで、猫舌は誰だろう。
ギルメンは猫舌か、の雨月案
「傭兵だから早食い」と、もう一つ妄想単語が祭中に飛び出した。
湯気を立てたスープ。
熱いから気をつけて と声をかけたのにもかかわらず、よく覚ましもしないまま口に入れる目の前の 痩せ猫に、どうしてくれよう と思うことを許してほしい。
だから、熱いって言ったでしょ と水を差し出せば、勢いよく水を飲み干す。
・・・そんなに熱かったの?
やっぱり、猫だから・・・
そんなことを考えているのがバレたのか、じっ と見つめられる。
なんだろう と、じっ と見つめ返す。
にやり と口元が緩んだのを見て嫌な予感がした。
え、舐めれば治る?何それ聞いたことがな、え?新しく入った新兵部隊の子が?
ずいっ と覆いかぶさるように男に口づけられた。
治す箇所は口の中で、どうしろと と瞬間思ったが、呼吸を分け合うような口づけに、
確かに舐めあう だな
と思った。
・・・だからといって、食事を中断させてまで冷ます必要はないと思うんだけど。
冷めた料理に、同じく冷めた対応で返した。
*
ギルメンの誰が猫舌か、は祭感想欄で多くの意見があったが、再度読み直して探そうとした茗荷が感想欄で溺れかけた為、詳細説明は断念する。
ただ、安定してたった一人、猫舌として候補にあがらなかった者がいた。
Q さあ、誰か。
A 佐倉