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パラレル 柿の木の下で バレたんごめんね編

なんぞこのタイトル、と思われた方へ。


実はこれが投下された時期、茗荷は激しいスランプ期。真っ白の画面前で、一字もひねり出せずに一日を終える、という恐ろしい状態だったわけである。ええっと、いつでしたっけ。おそらくバルフレア・ハインの後半のバレさんとの再会あたり??


それで、バレさんがちっとも動いてくれない状態に茗荷は涙し、「バレさんが(欄外で弄られすぎて)本編ストライキを行っている」的な発言をし、感想欄の皆サマがどうにかしようと立ち上がった。


―――バレさんの機嫌は何で直るんでしょうねー?


そして、ひとりのお方に白羽の矢がたつ。


「犬さんは、バレさんにお姉さんというご褒美をあげて、本編が滞りなく進むようにしてくれるんですよね」 ←


犬、ぽかん。

「えっ、(バレさんがストライキしているのは)私のせ・・・・・・・・・いですね。そうですね。」


そして、そっ とお姉さんはバレさんに差し出された。 ←←

犬の献身的な対応に惚れる(←)

にも関わらず、本編の投稿はなされず、感想欄で、素晴らしい方がこうおっしゃった。


「バレさん……いい加減にしないと、 む し る よ ? (ギラリ)かぼそい毛根が再起不能になってもいいの? ねぇ? 飴あげたんだから、次は鞭ですよね。(ぴしぴし)羊さんの睡眠時間を削ったら容赦しないんだから!」


ナニコレ、今読み直してもマジで可愛い ←(脱線)

その後、飴と鞭を与えられた茗荷(羊)とバレさんはようやく本編を進め、バレさんはようやく制服変態ヤローへと一歩、近づいたのである ←←


その時の、バレさんの為の飴短編がこれ「バレたんごめんね」である。

なお、これによって発生した着物談議は後書きにまとめてある。(まとめたのは、羊ではないがwww)

外国人だというには、流暢に日本語を話すこの痩せた猫背の男のどこに魅力があるんだろうか。


 そんなことを思いつつ、しっかり着物を着て初詣への道のりを一緒に歩いているわけです。


12月の始めに出会った男は、いつの間にか隣にいることに違和感を覚えなくて。

どこか病人めいた白い顔に、時々脈を確かめながら手を絡ませて歩く。

言葉は話せるようになっても、風習まではまだ詳しく知らないらしく曖昧になってきた風習やら地方独特の習わしなどを話のネタにしつつ、お参りを済ませ、私の借りている部屋に行くことになった。

なんとなく、そういう展開を予想していて大掃除も例年よりも力を入れて磨き上げた。


部屋に行く途中に買った日本酒を傾けながら作りおいたおせちをつまむ。


日本らしい正月が迎えてみたい なんて、そんなこと言われたら・・・頑張ってしまうものなのです。

ほろ酔い気分をのんびりと楽しんでいると、男が身体を寄せた。

結い上げた髪を、細い指がなぞる。

白い項にはう唇に吐息をこぼすと、もう片方の手が帯に回った。


 ・・・・・・・・そうね。そうよね。解けないわよね。


くすくす と笑みをこぼしつつ帯を緩める。

何を思ったのか、帯の端を握り締めた男が立ち上がり にんまり と笑みを浮かべた。


 ・・・まさか?


「時代劇じゃあるまい、帯を引っ張って あーれ~ とか、ないから、ね?」


まだ打掛だって着ているのに、何をしようとしているのか。

目が回るし、こんな狭い部屋でどうしろと。

確実に机にぶつかって大惨事だ。

呆れたように言えば、拗ねたように唇を尖らせた。


 子供か。


片膝を立てて座る男は、完璧に拗ねていて。

どこか可愛いとさえ思ってしまって。


「着物がどういう構造しているか、教えてあげる。」


立ち上がり、説明しながら一枚 しゅるり と紐を解く。

ゆっくりと、見せつけるようにかすかな衣擦れの音をさせて脱ぐ姿に、子供のように拗ねた顔が、欲を浮かべた男の顔になる。


「知ってる?今じゃ専用のブラジャーとか下着もあるけど・・・」


昔は、何も付けなかったのよ?


最後の結紐を男に握らせて笑う。

膝の上に誘うように座れば、重なる唇。

紅が血の気の薄い唇に移り、食べたようにも、食べられたようにも思えて卑猥に目に映った。




こんな正月も、寝正月というのかしら?



************




着物に下着はあります・・・!

確か、ゆもじ? とかなんか腰巻みたいなの!

あります!

でも、お姉さんに何もつけない発言させたかったんです!!

ごめんなさいー!!


この短編の着物に関するあれこれ。



まずは犬サマより。

「夜中にたたき起こして着物について聞く勇気はなかった雨月ですこんばんは(爆)


・打掛は、例えば映画の大奥の女性が一番上に羽織ってるようなもの。


・某短編の時代劇ロマンは、普通に着物の格好の時に出来る(特に花魁は帯が解きやすいように前にある)

昔は帯が長かったため出来たが、今は簡略化が進み、短いので出来ないのでは?


・ただし、帯はしっっかり巻かれているので、引くには力がいるらしい。


・縦で回ればいいけど転んで横に転がったら、襖にあたって頭ぶって痛いよね って言ったら笑ってたので、もしかしたらNGシーンでは横にローリングして当たった人もいたんじゃ・・・!?(ごくり)(爆)


・上から着物・襦袢・肌襦袢(上下分かれている)となるらしい。

着物脱がしただけじゃ、まだ2枚着てんじゃん。 って聞いたら昔の人にとっては下着姿だからいいらしい。


・体の段差をなくすために胸の下にタオルで段差をなくすから、某短編のやつやると、「・・・タオル?」ってならないのか と聞いてみたら、昔の人はタオルとか当て布をやらないらしい。

今の人と違い、ズンドー☆だったんだよ!って母親は言い張ったが、町娘は綿の着物だったが、いいところのお嬢さんは正絹でとても滑りやすく、帯も長かったために、ぎゅーぎゅーに帯できっちり締め上げて崩れないようにしていたらしい。

・・・そんなに締めたら段差なくなるよね っていう私の意見です。なんて和風コルセット・・・


・今と違い、昔は着物が重かった&簡単に着崩れしないようにギューギューに締め上げていた ということで、時代劇の女の人が 楚々と歩くのは、歩かない のではなく 歩けない らしい。

確かに、締め上げられて歩幅も制限された着物では楚々としか歩けないなぁ と納得。十二単で12キロとか10キロ近かったと聞いたことがあるので、簡単に考えても数キロ・・・。あんまり動かなくても消費カロリーがすごそうだなぁ と ←


・今は色々と簡略化されているから楽らしい。成人式で着た事を思い出すと、あれより重くてきついのか・・・!?ってなる。

ビバ現代である。


というわけで、お姉さん、打掛は着ていませんwwwww

コートみたいな扱いの羽織も脱いでいるだろうから・・・

差し替えるなら


「時代劇じゃあるまい、帯を引っ張って あーれ~ とか、ないから、ね?」


まだ昼間だっていうのに、何をしようとしているのか。

目が回るし、こんな狭い部屋でどうしろと。


でしょうか。

いやー。くるくるー には、夢と歴史がありますねぇ(目をそらしながら)(無知をごまかそうと必死)


この短編と着物に対して、皆様より。

黒猫様「長襦袢と肌襦袢のことですか?」

こぎつね様「着物、私も毎年正月1日だけ着ますが(正しくは母に着せてもらいますが)気が引き締まって、仕草がお淑やかになるというか、ならざるを得ませんよね。歩幅が制限されるのが一番つかれる…


ちなみに肌に近い方から、肌襦袢/付属の紐/ウエスト補正用のあて物/長襦袢/紐+コーリンベルト(パチッとはさんでゴムで調節するベルト)/着物/紐+コーリンベルト/伊達締め/帯板/帯+帯枕+帯締め+帯揚げ

をしましたよ。肌襦袢の下は普通に下着で。

肌襦袢は脛までの長さのワンピースのでしたが、半分の長さの肌襦袢+裾よけを着る時もありますね


あと、帯は約2巻しかしていないので後ろで結んだのを解くと大概緩んで足元にすとーんと落ちちゃいますね

なので、あ~れ~って本当に実現させるのは難しかろうと思われます

(しかし「あ~れ~」の起源って何でしょうね?)」


とのこと。


羊が編集しながら思ったこと。

「あーれー」って全然萌えないですよね(真顔 ←

着物はさー、そんな脱がし方しちゃ面白みがねーや。帯類は絶対そのままの状態からはじめたほう良くないですか ←なにをだ

失敬。編集が、深夜になりすぎて、何コメントしているのか分からなくなってきましたwww

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