パラレル 柿の木の下で お正月
感想欄は、年末にこんな素敵な会話がされていたようですww
バレたん担当ことみけねこさん(12月30日)
「もう30日ですね~。皆さんお正月準備の追い込みでお忙しいところでしょうか。
異世界の住人たちでお正月妄想放り込んでおきます(笑)
とっつぁんからお重におせちを詰める仕事を仰せ使った佐倉とバレさん(←この組合せが既にフラグ)、チロ。
→面倒くさそうに作業するバレさんの横で、おもむろに黒豆や数の子を皿に取り始める佐倉。
→「見て見て、福笑い!」バレさん噴く。
→これも使えんじゃねえの?こっちのが面白くない?と遊び始める二人。エスカレートしてお重もやたらかっこよくなっていく。
→収集のつかない事態に涙目になるチロに構わず爆笑する二人の背後に影。
→食い物で遊ぶな!と二人にゲンコかまして去っていくとっつぁん。
ちなみに雪遊びと羽根つきさせたらもれなく佐倉とバレさんがバトり始めました(笑) 大人気なく豪速スマッシュ叩っ込むバレさんと驚異的な粘り強さで応戦する子ザル。
どうやらこの二人をまぜると確実に爆発が起こるようですww」
そして、その一日後の鳥さん。
「羽根つきはほんとに白熱しそうww
佐倉に誘われて初めはめんどくさげにやっていたバレさんだったけど、だんだんのってきてついつい本気で豪速球スマッシュ打っちゃって、しかも佐倉がそれをしっかりとるものだからどんどん白熱していくという、ねww
それを見てたチロは、最初は普通に二人ともすごいなぁとか思ってたけど、激化していく攻防に危険を感じ止めようかどうしようかおろおろすると(笑)
そしてチロが迷っているうちに坊っちゃんが登場して流れ弾にぶちあたりそのまま参戦ww
最終的にはぎゃあぎゃあとうるさい庭を見に来たとっつぁんにも流れ弾があたり、急に静まり返ったそこには鈍い音が響きわたった、みたいなwww」
この感想から、お犬さまは再び立ち上がる ←←
「明けましておめでとうございます。」
年始の挨拶に と、柿の木宅の皆さんにも挨拶に寄ると、お正月ということでか、お酒の匂いを漂わせつつほんのり頬を赤くしたおじさまが出迎えてくれた。
何故だか、頭を抱える痩せ男と元気少女に首をかしげながら、涙目でおろおろしつつも安堵の表情を見せている少年を見て、 あぁ、いつもの・・・ と納得した。
「これ、皆さんで飲んでください。」
手土産として持ってきたのは甘酒で、これなら私たちも飲めるでしょ? と母が用意してくれたもの。
おじさまと元気少女以外は初めてのようで、それぞれの反応を楽しみながら賑やかに過ごした。
ふと気づくとおじさまが隣にいて、 賑やかですね と笑ったら、まんざら嫌でもなさそうな顔で鼻を鳴らした。
居心地よくて、これは新作のマジックを披露しても大丈夫かなぁ と、仕込んできたマジックの流れを脳内で確認しつつ、傍にあった湯呑を飲み干す。
「・・・ふぇ?」
顔が熱い。
うぁー。ぽかぽかするぅぅぅぅぅぅぅ。
ふらふらする身体。
慌てる元気少女。
体調を尋ねるおじさま。
おろおろと心配そうな涙目少年。
うあ、珍しい、ぱっつん前髪少年まで心配してくれて・・・る?
挙動不審な痩せ男を視界の隅に入れた瞬間に悟った。
お前の仕業か痩せ男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
そこまで考えて、視界が真っ暗になった。
ふと気づくと、硬いが温かく、何故か安心できるぬくもりに包まれていた。
私、どうしたっけ・・・?
起きたか と声をかけられて顔を上げる。
頭のすぐ上から聞こえた声は、どんな顔したらいいか分からず無理やり怒っているような顔をした・・・
おじさま
・・・。
えっ?
状況を把握しようと自分の座っている場所を確認すると、そこはおじさまのあぐらをかいた足の上にすっぽりと座り込んでおじさまに身体を預けるようにもたれていた。
目の前には愉快そうな男と、同じようにニヤニヤ笑う痩せ男。
~~~~~~~!!!!!
慌てて身体を起こそうとするが、すぐにくらり とめまいがしておじさまの膝の上に戻ってしまった。
危なげなく抱き直すおじさまの腕は固く、暖かく、そして安心して・・・。
顔が、首が、耳が、真っ赤になっていくのを自覚した。
ななななななんでこんな状況に!!!???
どうやら、甘酒と言いつつアルコールの入っていないことに不満を覚え、痩せ男が日本酒を甘酒に混ぜたのを間違って飲んでしまったらしい。
そういえば、チョコレートボンボンでも顔が真っ赤になってしまうくらいお酒に弱かったなぁ と自分の体質を思い出す。
が、何故この体勢!?
「あの、もう、大丈夫ですので・・・」
言ってみるも、一人では座れない状態。
しかも、私、今日は気張って 着 物 な ん で す ! !
寝転んだらせっかくの着付けが崩れる あーんど 崩れたら綺麗に直せる人はいない現状では・・・
この姿勢からはどうにもなりませんね!仕方ない!!
って、そんな簡単に納得出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
はしゃぎ疲れたらしい少年少女たちはすやすやと寝ていて、先ほどまで心配していたと聞かされたので起きたらお礼を言おうと思った。
でも、その前に・・・
起きてるのは大人組。
酒を酌み交わす あだるてぃー な雰囲気の中、私はまだ赤みの残る頬でにこやかに微笑んだ。
「そこの お じ さ ん が、一番嫌がる格好って、一体何でしょうか?」
面白がって出る案を片っ端から採用し、まじかるなマジックで気が済むまで変身させた。
もちろん、顔色を変えて逃げようとする痩せ男は、新しいマジックの為に覚えたリボンの捕縛術で拘束しちゃいました☆
ふっふーーーっ!!
未成年の飲酒がいかにいけないことかを知りなさい!!
後日、ちゃっかりデジカメに収められた画像に爆笑する少年少女と、データを削除しようと奔走する痩せ男がいたとかいなかったとか。
着物姿をおじさまに褒められたのは、私の大切な、大切なお年玉です。
今年も、出来るなら来年も、どうぞよろしくお願いします。
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未成年の飲酒、ダメ絶対!!
まじかる少女、とっつぁん椅子は記憶の奥底に鍵をかけて封印してます。
だって、だって・・・封印しなきゃ、次会ったとき、どんな顔したらいいかわからないじゃないですか!?
痩せ男に☆制裁☆して、皆さんで笑って、そういう方向に持っていったんですから、消去・・・は、もったいないから封印!なんですぅ!!(///)
・・・だそうです(爆)
なお、この時期の羊は仕事が白天祭状態で、死にかけていました(いい笑顔