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パラレル 柿の木の下で クリスマス

柿の木パラレルで、クリスマスだと皆、どういう感じになるんだろう!?


ってことで、感想欄でわちゃわちゃした時の私のセリフ。


「きっと皆で、サンタってなんぞ?? という話から入るかもしれないですねww

パラレルの設定のままでいくと、日本の常識が通じるのはとっつぁんと佐倉だけなので、あとははじめてのクリスマス? かもしれませんww


きっとバレさんが「赤の他人のオッサンが、煙突よじ登って、家に忍び込む行事らしいぞ」とか、坊ちゃんに吹き込むと思います。坊ちゃんは、何その野蛮な民族とか思ったりするんでしょうきっとw


二人とも警備をしに来ているわけですから、もちろん「赤の他人が家に侵入する」のを許すわけにはいきませんww ただ、柿の木のとっつぁんの家を見ても、煙突は無い。ご近所のお家を見回しても、煙突なんてものがあるわけもなく、「ガセか」と二人で結論づけようとしたその時、なんとまあ遠くの背景に煙突発見。

 それは、高くそびえたつ煙突だったわけです。しかも予想外に高い、いや高すぎる煙突ですww


 二人が見つけたのは、昔ながらの銭湯の煙突だったわけですねwwww

 きっと、二人は沈黙し、愕然としたことでしょう。家に侵入するために、あのそびえたつ煙突に登るのか、とwww 何その苦行。きっと二人の中では日本人とクリスマス文化についての知識は、壊滅的に間違ったものになっていると思いますwww」


そして、さらにクリスマス関連で、私の言葉をもうひとつ。


「とっつぁんはきっと、プレゼントを開けてはしゃぐ佐倉やチロちゃんを少し嬉しそうに眺めると思います。もちろん、にやけたのを自覚した瞬間、いかつい顔しちゃうとは思いますけど。怖いサンタの出来上がりですwwww

バレさんはトナカイやってくれますwww そり、ひいてくれると ←なんの妄想。」


こんな感じの言葉から、ええ、以下の内容が出来上がったようです(笑

柿の木のげんこつ親父さんの家にお邪魔するようになってから、遊ぶメンバーが少年のような少女と潤みがちな瞳の少年の他に、綺麗な濃金のパッツン前髪の少年が加わった。

ひと悶着あったけど、ようやく!本当にようやく!!最近は落ち着いて一緒にお茶も飲むようになりました!

今日のお茶菓子は調理実習で作ったクッキー。

・・・ちょっとだけじゃない。焦げたの。気にしないでくーだーさーいー!

美味しいと言ってくれるうるるんお目めの少年にもう一つクッキーを勧めつつ、話題は近づきつつあるクリスマスに。

何故か険しい顔をしたパッツン前髪の少年に首をかしげつつ、元気少女と一緒にクリスマスを知らないという潤み目少年に説明した。

・・・なんでそんな驚いてるの?パッツン前髪少年。


キリストの生誕祝いだということ。

モミの木を飾ったり、リースを飾ったりすること。

クリスマスにはケーキを食べるということ。

良い子にはサンタさんが来るということ。

最近では、恋人や友達同士でプレゼントの交換をするということ。


本場と日本では過ごし方が違うことも、つい先日やっていたニュースで聞いたばっかりということもあり、得意気に語った。

いやいや、そんなに褒めなくてもいいのよー!うっふっふー!

・・・え、何?パッツン少年。私の魔法、味わいたい?うふふふふ。

パッツン少年を脅しつつ、せっかくだから、クリスマスパーティーをしようということに!なりました!!

押し切ったとも言うけどね☆

だって、ほら、いつも厳しい顔してるけど優しいところも知ってるあの人のサンタさん姿とか、見てみたい・・・じゃないですかっ!!

衣装とかは私のまじかるマジックでどうにかなるしね♪


というわけで、クリスマス当日。


室内の飾り付も、みんなで手分けした料理もケーキも準備万端。

あとは主役の登場を待つばかり。

潤み目少年はもちろんのこと、乗り気じゃなかったパッツン少年もワクワクした様子で座っている。

さぁて、私の出番ですね☆

部屋の外で待機しているおじさまの元へ行く。

・・・あ、心の準備は大丈夫ですか?

にこにこ話しかければ、苦々しい顔で頷かれた。

その後ろでにやにやしている痩せ男、発見ー。


・・・・・・・・にこっ!


「まじかるマジック・・・」


それはそれは楽しそうな声で呪文を紡ぐ。

楽しい夜になりますように。

心を込めて呪文を紡ぎ終えると、お決まりの白煙のあとに現れたのは、白いヒゲで険しい表情を和らげたおじさまと、


トナカイ耳・角・尻尾 を兼ね揃えた痩せ男


どやぁぁぁぁ!!! あ、ちょ、げんこつ?そこでげんこつをリスペクト!?

や、やめ・・・・・・・・あ、ありがとうございます。

私に迫り寄るトナカイ男(笑)より先に、トナカイ男にげんこつをプレゼントしたサンタさんは腕を組みながらため息をついた。

今日は特例だって。

しぶしぶ痩せ男も拳を下げた。

私は先に入り、二人に入ってくるタイミングを知らせた。



「「「「「「メリークリスマス!!」」」」」」



サンタとトナカイ役の二人が入ると同時に鳴らすクラッカー。

楽しいクリスマスパーティーの始まり♪

・・・って、なんで二人増えてるの!?


突然の参加者に驚きつつ、ひと悶着ありつつ・・・いや、ふた、み?よつ悶着・・・?はあったけど!!

そこは割愛!します!!

賑やかでいっぱい笑ったパーティーの終盤。

メインイベントのプレゼント交換。

まさか、おじさまから私たちへのプレゼントがあるなんて、夢にも思わず・・・。

潤み目少年には、ふわふわマフラー。

ぱっつん少年には、ふわふわマフラーと同じ素材の白地に金で模様が入ったセーター。

元気少女には、水泳をやっているということで、ふわふわタオルと吸収力抜群のドライタオル。

そして、私には・・・


「か、可愛い・・・!!」


少し大人の印象の手袋。

手首にあるワンポイントリボンが可愛くて、付けるのがもったいないくらいひと目で気に入った。

マジシャンは手先をよく使うから、冷やしたり手荒れがないようにって・・・。

そんなところまで考えて・・・。

うううううう嬉しすぎますぅぅぅぅぅぅ!!

クリスマスプレゼントでほろっときそうになりました!

流石、おじさまです!!


「ありがとうございます!!」


いつも厳しい顔のおじさまは、喜ぶ私たちを見て、一瞬だけ、本当に一瞬だけ優しく笑ってくれました。


あ、あわわわわ!!レア顔げっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!


心のカメラで、しかと、しかと撮らせていただきましたぁぁ!!

もちろん即保存。重ねて保護もしておきました!!(厳重)

とってもにやにや笑う金茶髪の人の視線に気づいて、すぐにいかつい顔に戻ってしまったのが、とっても惜しかったけど。

くっ、あの人さえいなければ・・・!!(ギリギリギリギリ)


用意した料理もケーキも、ついでにお酒も。

全て綺麗になくなり、酔いつぶれた人やすやすや眠る少年に毛布をかけたりお皿を片付けたり。

後片付けをしていると、大体でいいと言いながら、おじさまはお皿を洗いはじめた。

他に起きている人は、ここには私とおじさまだけ。

こ、これはチャンスなんじゃ・・・!!


「あ、あの、これ。もしよかったら・・・!!」


差し出した包みを食器を洗う手を止めて、きょとん と見つめる。

自分のドキドキと胸が鳴る音が、やけに大きく聞こえてくる。

う、受け取ってもら・・・って、ここで開けるんですか!?い、今ですか!?

あわあわ と手を動かすが、どうしようもできず、ただ目の前で開けられた包みを見つめる。


現れたのは、腰に巻くタイプのエプロン。


反応が怖くて、うつむいたまま顔が上げれなかった。

頭に、軽い衝撃。


ぽん ぽん


驚いて顔を上げた。

早速、身につけたおじさまは隅に刺繍された柿に気づいたようで、目尻をやわらげてもう一度頭に手を乗せた。


ぽん ぽん


それは、ありがとう と言われているようで。


「残りの食器も持ってきちゃいますね!」


足取り軽く片付ける少女。

窓の向こうで、空から真白い雪が降り始めた。



***********


チロとパッツンのもふもふ素材 → 防刃な強化糸が編みこまれている。

マフラー → 武器にもなる。首の保護。

セーター → 身を挺してかばった時に万が一の為に。


え、クリスマスパーティーのけものと少女?

・・・・・にこっ! ←

マジック少女はとっつぁんがいればいいので。

片隅で起こる悲鳴とか、聞こえたらあかんのです。

翌日、パーティー楽しかったね と話しかけたら顔真っ赤にしてる少女がいても、マジック少女はすべてを悟ったような優しい目をしなければいけないのです(爆)


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