パラレル 痩せ猫 保健医編
例の氏が、本編で白いやつを羽織った結果、雨月さんが荒ぶった。その2。
なお、パラレル文。
痩せ猫 ~保健医編~
うちの学校の保健医は、痩せすぎだと思う。
体調不良でベッドで休ませてもらおうとしたら、先にベッドで休んでいそう。
もちろん、体調不良で。
間違っても、白衣を来て患者を見ている側には見えない。
あまりにも不審そうな目で見てしまっていたのか、不機嫌そうに睨まれた。
いやいや、そこは睨んじゃダメでしょ。
私の膝からは血がだらだらと流れている。
一応、水道で洗ってきたのだが血が止まらず、絆創膏をもらおうとやってきたのだ。
が、
目の前の保健医は猫背のまま椅子に座ってこっちを見たまま動こうとしない。
手をひらひらさせて、生徒に自主的治療をさせようとしている。
これでお給料もらえるって、保健医って楽なんだなぁ・・・
って、違うよね!? と思いつつ、消毒液と絆創膏を手に持ち、保健医の目の前に どん と置き、ついでに椅子も近くに置いて血がたれている膝を目の前に出した。
いや、舐めときゃ治るって、舐めれないし、舐めたくないし、治らないからね?
若干高めの声で言われた内容に、目を見開きながらも心のうちでつっこんだ。
・・・つもりだったが、声に出ていたらしい。
えー。なんで、そこで凶悪な笑みなのー。
台の上に足を乗せ、まっすぐに膝を伸ばしていた足を、病的保健医が軽く持ち上げる。
まてまてまて!スカートが!スカートがめくれ
る と最後まで思う前に、頭が真っ白になった。
な、舐められた・・・!?
膝から垂れた血を、目の前の男が舐め上げた。
血の気のない唇を、口紅のように私の血が彩った。
こちらを見て、にんまり とする顔はどこか艶めいて
「へ、変態ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
思わず、病的保健医の顔を足蹴にして逃走したことは、しょうがないことだと思うわけです(逃走の際に絆創膏だけはゲット済み☆)
なお、この後、違う感想欄で「バレさん」担当が、「バレさんが保健医だったら」案を出してくださっている。次話は、それである。