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パラレル 白衣ハーさん

例の氏が、本編で白いやつを羽織った結果、雨月さんが荒ぶった。

なお、パラレル文。

 『パラレル 白衣ハーさん』



 私は見てしまった。

 色気過多保健医の膝の上に、女子生徒が座っているところを・・・!!



 私は保健室に行くことが、本当は嫌だった。

 だって、噂の保健医は本当に噂通り色気過多で、背伸びをしたい年頃の私たちの中でも化粧やおしゃれに熱心な女子グループの子達でさえ


「私は、まだ、子供です。」


 と、真顔で語らせた。

 彼女たちに何があったのかわからない。

 だが、その場にいた女子全員で


「自分を大事にしよう!」

「そうよ、私たちはまだ子供なのよ!近づいちゃいけないモノっていうものがあるのよ!!」

「大丈夫?大型獣と遭遇してしまったと考えて、明るい未来を一緒に歩もう!?」

「甘いもの、甘いものでも食べてサッカー部のカッコイイ先輩の話でもしよう?それがいいわ!!」

「歩く18禁をのさばらせておく校長に直訴に行きましょう!?」

「いや、待って、関わってはいけないと思うわ!そっとしておくのよ!」

「臨時の保健医なんだからすぐに出て行くに違いないわ!そっとしておきましょう!!」

「そうね!怪我は極力しないように。もし怪我をしてしまってもすぐに周りの子達でフォローしましょう!」

「そのとおりね!」


 と、クラスが一致団結した。

 男子たちも半笑いで硬直していたが、協力してくれると言っていた。


  それなのに、あぁ、それなのに・・・


 うっかり、保健医に提出しなければいけない書類を、私は忘れてしまったのである。

 いつもはまとめてクラス委員長(男子)が届けてくれるのに。

 お願いしようとしたら、 今月、一回行った。二回行く気力はない。 と言われた。

 行くなら来月らしい。


  ・・・どんだけ気力必要なの・・・!!


 主不在の保健室の机の上に書類を忍ばせておこう という消極的かつ希望的計画を掲げて保健室をそっと覗いたら、冒頭のシーンに出くわしてしまったのである。なんて不幸。


  逃げて!逃げてぇぇぇぇ!!


 と、心の中でエールを送りつつ(送るだけ)

 少しだけ開いた戸から覗いていると、膝の上に座る少女は色気過保健医にぎゃいぎゃいと抗議をしているようだった。


  すごい


 ごくり と息を飲んだ。

 話すだけで確実に孕む と言われている保健医に、まっとうに抗議の声を上げる生徒がいるなんて・・・ と見ていると、色気過多保健医は、楽しそうに口元を緩めた。


  あ。これは・・・


 嫌な予感とともに、その保健医は少女の膝上丈のスカートの裾から手を差し込んだ。



「スカートに手を突っ込むなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



  ・・・あれ?


 心の叫びが、思わず声に出てしまったと思ったら、目の前の少女が叫んでいた。

 保健医。何度も言うが生徒を教え導く側のはずである  保健医  は、楽しそうに喉を鳴らして笑っていた。

 顔を真っ赤にして怒鳴る少女は勇者と言っていいのか、彼の人の玩具と言っていいのか・・・後者ですね。そうですね。


  うん。明日にしよう。


 ちらり と一瞬こちらに目線を向けた気がするということは、存在がバレているということで、関わり合ってしまうということで・・・


  逃げよう。


 と、手に持っていた書類を握りしめて職員室へと向かった。


  そもそも事情を担任に話せば届けてくれるはずよねー


 少女がその後どうなったかなんて、気にしてはいけない。

 これは校則だ。きっとテストにも出る。

 薄情にも一緒についてきてくれなかった友人が、教室でハラハラしつつ待っていてくれたので、勇者がいた とだけ告げておいた。

 自分の身が一番大事 である。




「それの返事」


もうね、クビにならんのが不思議すぎる歩く18禁ww

臨時の保健医なんですね(笑!!

ということは、来て早々さまざまやらかしてるわけですねww

誰か、クビにしろww


話すだけで確実に孕む(爆笑!!

生徒を教え導く側の人間として雇うな危険ですよそれは!!


彼が保健医になったら、確実に保健室でサボろうって生徒はいなくなりますねww

本当に具合が悪くても、なかなか行けない保健室の誕生です。むしろ、命と貞操の危険を覚悟して保健室に行くしかない。もうこれ保健室として機能してないですよww 誰か本当に早くクビにしろww

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