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六話

俺は一つの教室に連れてこられた。



生徒指導室



「んで、聞きたい事があるんじゃねーの。」



「そうですね…先生はなんで自分を助けてくれたんですか?」



「お前が編入するときに顔写真付きの前学校の成績表を見ていたんだよ。だからピーンときた。んで、助けた。」



「そうだったんですか…」



「そういうことだ。ほら、戻った、戻った。」



「あ…後一ついいですか?」



「なんだ?」



「ありがとうございました。」



「いいって、いいってさぁ時間だ。」



「失礼しました。」



俺は教室のドアを閉め帰った。



「一之瀬仁か…さて、教室でみんなが待っている。急がなくてわな…」



廊下



ふぅ…少し聞き逃したがまぁいっか。さて、戻すか…



教室



戻ってみると、みんなが体育館から帰って来て、喋っていた。



「よっ、おつかれさん。」



「平野か…」



「お前、大丈夫だったか?遠藤…ああ見えて起こるとこえーし、なにかあるとすぐ生徒をあの部屋に連れていくからな〜。」



「あの部屋?」



「生徒指導室だよ。お前行かなかったのか?」



「いや、連行されたが…」



「まっ、なんにせよ良かった、良かった。ハハッ」



その後…遠藤先生が来た後解散となった。



放課後の教室



今日は早かったな…さて、今からなにをするか…



「ねぇ、ねぇ。」



「ん?」



「今から歓迎会しない?」



「歓迎会?」



「そ、歓迎会…あんたが主役なんだから来なさいよね?」



「ええっと…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ヤバッ、めんどくさいのに絡まれた…どうして女子は騒ぎたがるだろう?ハァ…どうにかできないかな〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「スマン!一之瀬待ったか?」



まるで彼女とのデートで女を待たせてしまった男みたいに平野が言った。



「平野!?」



「じゃ行こうぜ?」



「ちょっと待ちなよ、平野。一之瀬君困っているじゃない!」



「なに言っているんだよ?今日放課後、俺は一之瀬と街案内するんだよな?」



「あぁ、そうだ。だから俺は平野と待ち合わせしていたんだ。」



「そゆこと、んじゃ明日な。」



「だから待ちなさいよ!」



放課後の廊下



「助かったよ、平野。」



「いいって、俺も半年前に引っ越して来てさ…あいつらに絡まれたんだよ…そしたらよ…「お金…全部あんた持ちだから。」なんて言われたからさ…放っておけなくて…」



「そっか…俺こっちに来たばかりだからさ…持ち合わせなくて…助かったよ!」



「んじゃま、行きますか!」



「行くってどこにだよ?」



「なにいっているんだよ?街案内に決まっているだろう?」



「まじ?」



「マジだ。よし、腹ごしらえに牛丼屋行きますか!」



「わかったよ…頼むぜ、順平!」



「了解だ!仁!」



牛丼屋 岌藍の前



「ここが、岌藍だ!」



「岌藍?」



「そ、何でもここの大将がそう名付けたらしいぜ。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


岌藍=ぎゅうあい=牛愛…成る程…駄洒落か…味はどうなんだろうか?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「で、味の方は?」



「勿論!俺が保証するぜ!!」



「お前が言うと信用出来ないな。」



「ヒドッ!」



「いいから入るぞ。」



店の中



「さて、なに食べますかな?」



メニューを見ると、牛丼、豚丼、親子丼など色んなどんぶりメニューがあった。



「なぁ?」



「ん?」



「ここって、牛丼屋だよな?」



「そうだけど?どったの?」



「牛丼以外のメニューが入っているんだが…」



「あーそれは…普通に考えてあれだろ?牛丼だけで商売出来るわけないだろう?だからここの名前も牛愛じゃなく岌藍なんだろ?」



「あぁ、なるほど。考えれば当たり前か…」



「んで、なんにするんだ?」



「んー?牛丼の大盛りで」



「じゃ、俺は肉丼で…スンマセーン!」



10分後



「「いただきます!」」



「よし!じゃ今からの予定立てるか!簡単に説明すると商店街を案内した後デパートに行く。これでいいか?」



「お前がいいと思うならいいと思うぜ。頼りにしてるぜ。」



そして二人は岌藍を出ていった。



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