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エッセイとフィクションのはざまで 古語と国語と日本語と
エッセイとフィクションのはざまで
古語と国語と日本語と
なぜ現代に古語を習うのか
先生は言った
言葉は生き物なのだ
生き物は進化か淘汰に分かれる
今は古語でも当時の最新語だった
これから国語を学ぶ君の言語も千年もしたら古語になる
言語の歴史だと思って学べ
いや千年も生きないし
でも生き物なのは分かる
何年かに一度しか更新されない広辞苑
高校生の言った最新のセリフはあっという間に
死語になる
本に載りもしない
載る前に廃る
なんだったらそんなのあった?ってレベルで
生きているうちに当たり前が
懐かしいになり死語になりレトロになり
そのうち
アンティーク扱いでもされるんだろうか
たぶんアンティークが今の古語
今日も誰かが好きなように
好きなことをイメージで語り
それがフィーリングな言語で人の間で漂っている
今日も誰かが好きな音程で
紙には載らない日本語を話している
そしていつか言うのだ
そんな言語は知らん