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23話 私が主役

 

 今日は私サニアが主役の日のはずだった。


 お姉さまを追い出して、サニアがエデリー家の正式な妻として紹介される大事なエデリー家の200周年パーティーのはずだった。


 集まった取引先の人々、そして顧客、みんなに愛されてちやほやされるはずだった。


 なのに――。


 お義母様には、あまり前に出るなと注意されて、結婚したと紹介してもらえない。

 そのことでリックスに泣きついたのに、いままで優しかったリックスまでなぜか冷たくなった。

 お姉さまの悪口を言うと、いままでは嬉しそうに、かまってくれたのに。

 最近では同じようにしていたら「君ってそう言うところあるよね?」とか言い出した。

 何なの、本当に信じられない。


 そしてパーティーでは私はあまり表にでるなと放置されて――


 どぉん!!!


 夜空に舞う花火にみんなくぎ付けで誰一人、私の事など見はしない。

 しかもこの花火を打ち上げているのが憎きシルヴィアお姉さまの婚約者らしい。


 一度、マリアお義母様が、うちの200周年記念花火と、誤解させるような発言をした途端、まるで嫌がらせのようにランドリュー家の紋章の花火が打ちあがったの。


 もちろん会場はくすくす笑いに包まれてしまって、会場のムードは最悪。

 200周年記念の大事なパーティー。私の社交界デビューなのに!!!


 お義母様は大恥をかいてカンカンだし、リックスは「これは僕への嫌がらせだ、あの男は僕を嘲笑ってるんだ」とぶつぶつと独り言を言って落ち込んでいる。


 本当にシルヴィアお姉さまはやることが陰湿すぎる!!


 私の社交界デビューを台無しにして許さないんだから!!!!


 私の決意を嘲笑うかのように、また綺麗な花火がばぁあんと上がった。



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